緑、空、団地。

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

長く愛されてきた団地で、新しい暮らし。


今回のシェアハウス探検隊は 「chocola 市ヶ谷加賀町 ピスタチオ」。

長く愛されてきた建物の持ち味を生かして、これからも住み継がれていく優良な住まいとして再び活性化させたい。そんな想いから団地内の一部をシェアハウスにつくりかえ、再始動をはじめた市ヶ谷加賀町アパートメント。

たしかに、団地は現代的な都会の超高層マンションと比べると、すこし地味な存在かもしれません。整然と連なる四角い棟の様子を、重々しいと感じてきた方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待って。そっと目を閉じて、想像してみて下さい。

広い敷地の中にいくつか建物が並んでいます。高さは5階くらい。辺りを見回しても、その高さを超える建物はありません。見た目はちょっと古いけど、いいものだからとても丈夫で、まだまだ使えます。手入れをしてあげたら、もっと深みがましそう。

今度は建物の中。部屋の窓を開けてみましょう。窓から覗く景色は空高く、目の前には緑もたくさん見えます。ご近所さん同士の仲もよいはず。大人同士が立ち話している横を、子供達の笑い声がすり抜けて・・ と、どうでしょう。そこにはとても平和な時間が流れていませんか。きっと、それこそが、団地の持ち味。

と、そんな団地の素敵な姿を素直に体現するのが、今回の物件。

わずか3室の部屋は全て女性専用ということで、男性陣はここが男性用物件だったら・・と、次回への期待を込めつつ読み進めていただければ幸いです。


場所は市ヶ谷。神楽坂もほど近い、歴史のある閑静な高級住宅街です。

敷地内にたち並ぶ団地の建物の中の1棟、さらにその1室にシェアハウスがあります。

団地ってなんだっけ?と、ど忘れした方がいたとしても、この外観を見れば「あっ、これこれ。」と思い出せそうな佇まい。

が、一部の棟の入り口には今までの団地では見たことのないような、現代的なオートロック式の扉が設置されています。

自分の記憶の中にある団地の景色は、敷地内や棟を自由に往来できていたと思います。これも現実的な時代の流れではあるのしょうが、シェアハウスとの融合が進むなかで、この扉を越えた住人さん同士の活発な交流も生まれてくるはず。

見方を変えれば、都心のやや年季の入った建物ですが、セキュリティはまずまずしっかりしています。

さて、セキュリティを越えて、この階段をのぼって3階へ。

管理人さんがしっかり頑張っているのか、敷地内はとても清潔です。


さて、シェアハウスの正面玄関に到着。

エレベータはありませんが、慣れれば楽々。

さっそく、扉を開けて中へと足を踏み入れてみます。

玄関に立つと目に入ってくるのは、3枚並んだ淡いグリーンの扉。

手前の扉から、順に301、302、303号室と専有部が並んでいます。

玄関の脇にある靴箱は、扉を手前に引くと開きます。入居数3名ですので、靴箱もこのくらいのサイズ感があればまずまずではないかと。

建物の中の方から玄関まわりを引いて見ると、このような具合。

靴箱の後ろには、トイレ、バスルーム、ランドリースペース、洗面台といった水回り設備があります。


玄関から廊下を奥に進むと、団地らしい日当たりの良いリビングに到着。

実は、今回は入居者さん達自身が暮らしのルールを作っていく参加型のシェアハウスにしたい、ということで、最初から用意されている設備や備品は少なめです。

こっくりとした色合いの床や木質を生かした家具たちは、丸みを帯びた優しい表情。

食器棚を間仕切りに、リビングとキッチンがゆるやかに隔てられます。

ナチュラルカラーの家具は、キッチンの黄色や専有部の扉とも好相性。

壁に設置された液晶TVは、無駄なスペースを省ける上、テーブルの位置からでも見やすい動線です。

ここから入居者さん達が持ち寄ったモノたちが少しずつ集まることで、空間もまた新しい表情に育つのでしょうね。


では、続いてすぐお隣のキッチンゾーンへ。

ナチュラルに仕上がった空間の中、一際目を惹くビビットカラーのシステムキッチン。

こちらもリビング同様、基本的な調理器具のみが揃い、食器類等は入居者さんの持ち込みを待つスタイル。

さっぱりとした、プレーンなシンク。

同じくプレーンなガスコンロは、2口のタイプ。

シンク上部の収納スペースは、部屋ごとに使用スペースが分けられています。

食器棚の引き出しも部屋ごとに分けられ、それぞれ食材や調味料などを収納できます。

食器棚は、キッチンととリビングの両側から取り出せるようになっていて便利。

窓からはベランダに出ることもできます。

季節によっては、心地よい風を感じながらの料理が楽しめるかも。

ゴミ箱や掃除機も、シンプルなスタイル。

本当に、入居者さん達が持ち寄ったもの達で家の姿がつくられていくのでしょうね。


では、続いて水回りの設備をチェック。

トイレから、向かって左回りにバスルーム、洗濯機、洗面台があります。

トイレはウォシュレット付き。

トイレの前に立って左を向くと、ランドリースペースがあります。洗濯機と洗面台は各1台ずつ。

洗面台のシャワーヘッドは取り外して、伸ばして使えるそう。

そんなに使うことはないとは思いますが、高機能タイプです。

バスルームは、もちろんお湯を張っての入浴もOK。

追い炊きもできます。

水回りは設備はすべて1つずつですが、入居人数は3名ですから快適に使えるはず。

脱衣室は鍵のかかるアコーディオンカーテン式。しっかりした厚みで天井から床まで覆うので、女性専用ということも考えれば、あまり不都合なことはないはず。

ただし、脱衣室に洗面台と洗濯機が設置されていることになりますので、バスルームの使用時には洗面台と洗濯機が使えません。人数的に利用がかさなる可能性は決して高くないとしても、不便を感じた場合には、入居者さん同士が率先して話し合うことで、より快適な暮らしが期待できそうです。

今回の物件は、ある程度そんなコンセプト。


では、最後に専有部へ。

玄関に一番近い301号室から順番に見てみます。

扉には部屋ごとに番号が振られています。スッと伸びたゴールドが、可愛らしくも贅沢な雰囲気。参加型のシェアハウスということで、その一環として各部屋の一面の壁紙は7種類から選べるようになっています。

向かって右側の、壁紙の貼られていない一面がカスタマイズ可能な部分です。

ちなみに新しい入居者さんが入れば、また新しい壁紙を選択することができます。DIYと聞くとすこしハードルの高いものに感じてしまいがちですが、こんな風にさりげなく参加できれば、気軽に楽しめそうですね。

この部屋、実はもともと和室だったので、押し入れ収納付き。

ベランダは301号室から303号室までつながっています。

周辺には高い建物がないので、空が高くて気持ちのいい眺めです。

ゆとりのある敷地内には緑も多く、心地よい風が吹き抜けます。


さて、続いては302号室。

こちらも301号室同様、壁紙を選ぶことができます。

どの専有部も、家具は入居者さんが自分で持ち込むスタイル。

最初に何も無いのは少し寂しい気もしますが、もともと一人暮らしをされている方がシェアハウスに移る場合は自前の家具の処分に困るという話もあったりする昨今、物件のありようによっては専有部の備え付け家具がないことが歓迎される場合もあるでしょう。

こんな風に天井からはリングが下がり、室内干しもできます。

リングが必要ないときは、壁に掛けて。


最後は303号室。

2面窓で日当たりはさらに良好。

配線ダクト式の照明は、スポットライトを自由に取り外してお好みのタイプに交換することもできます。

洗濯物は、もちろんベランダで外干しも可能。

やはり壁紙によって、部屋の印象が大きく変わりそうです。


さて、今回探検した「chocola 市ヶ谷加賀町 ピスタチオ」の最寄駅は都営地下鉄大江戸線牛込柳町駅

新宿区市谷加賀町といえば、緑が多く閑静な住宅街ではありますが、駅周辺がわりと地味で少し損をしているエリアではないかと思います。スーパーや薬局が建ち並び生活環境としては充実しているものの、例えば成城学園前駅のように、駅前は華やかだけど街は閑静、という感じではありません。

でも、いざ街に向かって歩き始めれば、良い意味で駅周辺と街並みのギャップに驚かされるはず。そのアンバランス感(?)も、案外楽しかったりします。

電車を使えば、駅から飯田橋駅まで直行で4分、新宿西口駅までは6分。この周辺にオフィスがある方は自転車通勤も夢ではないかも。

もちろん団地ということで、ご覧の通り駐輪スペースは豊富。高級なものは止めた方が・・ではありますけれど。

団地の周辺は神楽坂、早稲田、曙橋など探索し甲斐のありそうなエリアが囲んでいて、噛めば噛むほど楽しめるはず。


シェアハウスを運営されるのは、「一般財団法人住総研」さん。

住生活の向上につながる多彩な研究と実践を推進する財団法人、と聞くと難しそうですが、要するに住まいの研究活動をされている団体で、住総研と略せば住宅や建築関係の専門家の方には馴染みがあるのだそうです。

今回の団地は住総研さんが古くから管理されてきたものですが、時代の流れと共に入居者も減少。しかし、なにせ専門家中の専門家が立てた良質な建物。品質は世代を超えるという信念と共に、新時代の団地のあり方を模索された結果、団地内にシェアハウスを作る、という今回の発想が生まれそうです。

もちろん広い団地内には、古くから住まわれている方も多くいらっしゃいますが、そこに異世代の入居者が加わることで、新たな団地の可能性が拡がりそうです。できることなら、ご近所さんと挨拶しあったり、敷地内での立ち話に花を咲かせてみてはどうでしょうか。せっかくの団地暮らしですから。

新宿駅周辺にもアクセスしやすいので、通勤通学を兼ねた利便性はもちろんのこと、古き良きモノが好きだったり、参加型のシェアハウスということで自立した女性にもオススメしたい内容。気になる方はコチラからお問い合わせをどうぞ。

なお、残念ながら現在(2010.5)は既に満室になってしまっていますが、団地生活がどうしても気になる!という方は、さらに次のユニットが登場していますので検討してみては。


専有部の壁紙は、この7色から1枚を選ぶことができます。

自分の部屋を愛でる喜び、味わってみましょう。

(ホン)

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