シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
海辺を歩く休日と、潮風を香ぐ充実。
実家が海沿いにあったせいでしょうか。身近に海のある環境はあたりまえ、という認識でこれまで生きてきました。
かと言って、別に全身が真っ黒になるほどサーフィン漬けの青春を過ごしたわけでもありません。むしろマリンスポーツとは、とんと縁遠かったりする方。でも、暮らしと海との関わりかたは、そういうアクティブなものだけでもないと思うんです。
海を目の前にすると、なぜか気持ちが落ちつくんですよね。
これ、きっと海沿い育ちに限らず、たくさんの人が共有している感情のような。海辺を歩いたり、コンクリートにはじける波の音を聞いたり、しょっぱい風を受けたり。そんな、海の近くにいるということのそれ自体、それそのもの。
それだけで日々のなかに心地よく過ごせるシーンがたくさん生まれてきて、なにげない生活が、かけがえのない記憶の堆積に変わっていったり・・・するのかもしれません。
さて、今回ご紹介する「yurari 逗子」は、海との距離が近いシーサイドなシェアハウス。
どうしても勤務地から遠くなりがちな通勤の不利を補って余りがあるほどの環境に、木造の建物のかわいらしい雰囲気が抜群!の、女性専用シェアハウスです。
湘南特有の道幅の狭い道路をバスに揺られて十数分。停留所に降り立った瞬間から肌に纏わりつくのは、なんとも懐かしい潮の香り。
停留所の前はY字の交差点。右手の小路を進んだ先に、今回のお目当てのシェアハウスが見えてきます。
いよいよ現地にたどり着くと、待ち受けていたのは2階建てのシンプルな建物。
あまりに見慣れた佇まいは、一見、なんだか拍子抜け感も。
でも、よく見れば端正な可愛らしい面構えにも見えなくもありません。窓も大きいし、玄関の立派な庇(ひさし)も良い感じですし。
覆い被さる庇のおかげで、雨の日でも使い勝手が良さそうです。
玄関ドアは、これまた佇まいにピッタリと合った引き戸です。途中まで開け放しても閉まらないのは、大きな荷物を運ぶ際に便利。夏場には気持ちの良い風が行き交う恩恵にも預かれたりします。
玄関脇には、よく見慣れていても最近まで名前がわからなかった「鎖樋(くさりどいorくさりとい)」。
都心ではあまり見かけなくなったような気がしますが、内側に雨水を流し下すパイプ状の竪樋に対して、鎖樋はその表面に雨を伝わせて雨水を地上に導きます。 実に日本的な情緒を醸し出す、雨の雰囲気を楽しむエクステリアです。
さて、ポストは一か所。インターホンはオーソドックスなタイプです。
この家の場合、これでいいと思います。いやむしろ、こうでなくちゃ。
それでは引き戸をガララと開けて、内部へ足を踏み入れてみます。
玄関の内部は、すこし懐かしさも漂う、趣味の良い住宅の装い。
土間から上がって左手にリビング、正面奥が水回り設備のある部屋です。右手には2Fにあがる階段も見えます。
ところで、実はこの空間、玄関ドアからもそうですが、お隣のリビングの窓からもビシビシと日差しが入ります。
玄関の脇に据え付けられた靴箱は特にラベルなどありませんが、1人1段+αといった形で仕分けることになりそうです。
では早速、先ほどもチラリと見えたリビングに向かいます。
リビングは、統一感がないようなあるような、絶妙なバランス感覚が素敵。ポップなのに落ち着いた、居心地の良い空間が広がります。
窓の外が開けた空き地になっている関係もあって見晴らしが良く、実際の面積よりも深い奥行を感じます。
とりわけ派手ということはありませんが、植物柄の壁紙や、ひとつひとつのインテリア、それに小物類もそれぞれ適度な主張感を持ちながら、しかしそれらのコーディネートがなんとも秀逸。
最初にパッと見て思うよりは、かなり緻密でハイセンスなバランス感覚が一貫しています。
クセもありますが、きっとこのテイストが好きな方は多いはず。個人的には、肩肘貼らずハイセンスの主張もほどほどで、ある意味、理想的な按配のような気もします。
自分で住まいを作りこんでいく楽しみもありますが、こういった設計士さんの個性が色濃く出た住まいに身を置くことも、シェアハウスのひとつの楽しみ方。とは言え、この家の場合は入居者の手も、今後そこかしこに加わっていきそうな予感はします。
壁に飾られた額縁。
絵が無いこと、それこそがアート。と言わんばかりの哲学的な佇まい。
他にもyurariには、至るところに小鳥ちゃんたちが身を潜めてたりします。
悠々と翔く様は、逗子の潮風にうまく乗ったようでもあり。
欄間にはクリっとした眼差しでリビングを見つめるフクロウ。
見たところ、オスのシロフクロウといったところでしょうか。
リビングには、共用TVがあります。
天井の照明は、シーリングファン付き。
窓を開けるシーンが多くなりそうな夏場にも、パタパタパタパタと回るシーリングファンの心地よい風がリビングをオアシスに変えてくれるはず。
さらに冬場でも、暖房の風をシーリングファンで循環させることで体感温度が2度も違ってくるのだそうです。時節柄、やはり省エネは気になるところでもありますしね。
リビングの隣にあるのが、キッチン。
ちなみに玄関、リビング、キッチンの仕切りはなく、床もひとつなぎ。個々のスペースも余白が多い感じですし、実際の敷地面積よりも広く感じられます。
キッチンとダイニングは、どことなくアメリカの家庭にありそうな、木訥とした渋い雰囲気。
色みの強い木の素材や、海外のLサイズ的な超大型冷蔵庫が、そう感じさせるのでしょうか。なかなかイイと思います、この感じ。
キッチンのスペースも、割とゆとりがあって広め。お互いに適度に配慮すれば、2人ぐらいは充分同時に調理ができそう。
幅広のシンクも使い勝手良し。
ガスコンロは3口です。
シンプルなキッチンのアクセントになっているのが、こちらのショップサイン。
Chocolatと書いてショコラと読みます。フランスのチョコレート屋さんのモノっぽいですね。吊り戸棚の下辺にはワイングラスと人数分のホウロウ製マグカップが掛かっています。
実は、個人的にホウロウアイテムは大好き。ただ、緑茶や珈琲など飲み残しがあるまま放置していると、すぐにカップに色が沈着しがちな、ちょっと手の掛かる子でもあります。
漂白剤でないと落とせないこともしばしばなので、使ったあとは早めに水洗いだけでもしておくのがオススメです。
頭上の吊り戸棚のなかは、今のところスッキリ。
でも、これから共用の調理器具などを置くのだそうです。
大型の冷蔵庫は木目調のデザイン。
家電の中で一番サイズが大きいものといえば、たぶん冷蔵庫。ただ、その分インテリアとしてはどこか浮いた存在になりがちな家電でもあります。
そんな中、この冷蔵庫は一般的なものよりさらに大型でありながら、木目の素材感がキッチンの雰囲気に実に上手く溶け込んでいます。もちろんのこと、収納力も申し分無し。
食器棚はキッチン脇に2つ用意されています。
たった4室という入居規模に対し、吊り戸棚、シンク下の収納も併せてカウントすれば、逆にスペースが余ってスカスカしてしまうかもしれませんね。
では続いて、水まわりの設備を見ていきます。
冷蔵庫の右手にある廊下。正面奥のドアがトイレで、その左手前にバスルームがあります。
トイレはプレーンなタイプ。
廊下の引戸を開けると、すぐ右手にバスルームがあります。
左手には洗面台が設置されていて、その奥には、これから洗濯機を置く予定だそうです。
洗面台の丸っこいハンドルとヘッド。
なんだかドラえもんの手のようにも。
バスルームには、脱衣室代わりにすのこが敷かれています。
女性専用物件ならではとも言えますが、バスルーム前の洗面室をあえて脱衣室にしないことで、他の入居者さんの入浴中でも洗面台や洗濯機は問題なく使えそうですね。
バスルームは、イエローを基調としたさっぱりした空間。
浴槽も広く、出窓からの柔らかな陽射しが心地よさそうです。
さて、それでは専有部を見ていきます。
リビングのとなりにある101号室は、縦長の奥行のあるお部屋。
元々は和室でしたが、敷き直されたフローリングや壁紙と相まって独特の雰囲気に。床の間などのスペースはそのまま残されています。
押し入れや小さいのも含めると収納は、4箇所。
使い方によっては、床の間などにボックス等を置いて収納スペースとするのも良し。罰当たりな気もしなくはありませんが、床の間に小さな机と椅子を置いてしまえば便利そうでもあります。
収納の充実ぶりは、荷物の多い方にとって、特に便利そうです。
ちなみに撮影当時はまだ改装中の段階。一部剥き出しの部分が残っていますが、もう少々手が入るそうです。
壁紙はくすみがかったパステルカラー。
わびさびを感じさせるトーンは、意外と和室との相性も良いですね。
101号室はベランダがないため、柱の一部に屋内用の物干し器具が設置されています。
小さな器具ですが、意外と荷重に強い力持ちです(スペック上は)。
なお、こちらの部屋はリビングとキッチンの両方に隣接する位置関係上、入居される際は、ある程度音などに対して大らかな方がいいかもしれませんね。
2Fへあがる階段は深みのある木の色が印象的。堂々たる雰囲気です。
階段をあがった位置から見た廊下の様子。
1Fとは異なり、オーソドックスなフローリングです。
右手の大きな折り戸は共用の収納スペースになっていて、その手前に洗面台があります。突き当たりを左に行けば、廊下の左右に専有部が並んでいます。
収納はいくつか段があり、うまく4等分で仕切れそうな気もします。でもここは一つ、海が近いとうこともあるので共用のマリンレジャー・グッズを置くのもアリなんじゃないかなと。4人乗りのバナナボード、とか。
右手のドアはトイレです。
シンプルながら、この規模の物件でトイレふたつは嬉しいですね。
さて、2Fの専有部は左手の引き戸が202号室で、そこから時計回りで203、204号室と並んでいます。
廊下の突き当りはベランダです。
こちらは203号室のベランダとつながっています。
専有部の鍵はシンプルなもの。
小ぶりな鍵を差し込んで、スッと引き戸を開きます。
202号室は、間取りがジグザグな6.8畳の洋間。
面積的には十分な広さですが、変形のせいか、すごく開放感があるという感じは期待しすぎない方が良さそう。ただ、ジグザグに沿ってエリア分けしちゃえば、部屋の中で様々なシーンを作り出すこともできそうです。
窓辺は小さめのハイテーブルを置いて珈琲を楽しんだりするくつろぎエリア、反対側の奥まったところにはカッチリ系のデスクを置いた仕事場エリア。というような。色々できそうです。
収納はポールが渡されたクローゼットと、奥行のあるスペースがあります。
後者の収納は奥行がけっこう深いので、普段使いするものは手前に置くようにご注意を。とにかく、収納が多いのは嬉しいところ。
コルク材のようなフローリング。
どういった利用用途なのかはわかりませんが、壁に金具が付けられています。
額縁の紐をひっかけるものでしょうか。
鍵の内側は、大きく口を開けたカエルのよう。
開け閉めるするときはこのベロをカチャリと回します。
203号室は、専有部の中で一番広い8.1畳。
202号室とは違って、間取りはほぼ正方形の素直なかたち。窓も広く、開放感があります。
そして視界に飛び込む一面の壁紙は、颯爽とした印象の、和柄の波模様。
パキッと派手めの印象を受けますが、海に近い土地柄のせいか、現地で見ると不思議と納得させられるセレクト。
収納は、年季を感じさせる渋いものが一つあります。
昭和な雰囲気を漂わせるこいつですが、実は扉の裏側に姿見も付いるなど実用的。
掃き出し窓の外はベランダです。
唯一、この部屋だけがベランダ付きです。
眺めはわずかに惜しいかな、目の前の建物のすぐ裏に海があるといった感じ。
それでも、海にほど近いことに変わりはなく、潮の香りを含んだ風はここまでたっぷり届きます。
ベランダでは、物干しももちろんOK。
続いて204号室は、4つの専有部のなかで一番小ぶりな部屋。
と言っても、シェアハウスでの一人暮らしにはさほど問題ない程度の広さ。その分だけ下がる賃料が、逆に嬉しい人もいるはず。
押入れの収納力も十分。
窓脇の凹となっているスペースにも、すぽっと収まった収納があります。
どの部屋も微妙に個性が異なるので、自分なりの部屋を想像しながら各部屋を見て回るのも楽しそうです。
シェアハウスの近くには、地中海をイメージしたマリーナの区画があります。
昭和46年に開発された「逗子マリーナ」。
40年以上に渡って湘南の隆盛を見守り続けてきた、湘南ローカルでありながらコアなファンの多いエリアです。リゾートだけではない歴史の一幕を感じさせるスケール感のある空間は、異国に迷い込んだような独特な雰囲気が漂います。
敷地のいたるところにパームツリーも植えられ、さながらハワイかロスかという(言い過ぎ)ムード。
ヨットハーバーには、船舶免許のスクールもあるそう。
たっぷり費用がかかることは確かですが、この夏は山ガールならぬ、オトナな海ガールを目指してチャレンジしてみては?
東京駅、新宿駅まで約1時間。横浜駅までは約30分で、全て乗り換え無しの一本で行けます。読書好きな方などであれば、意外やちょうど良い乗車時間じゃないでしょうか。郊外エリアとしてはまずまずのアクセスです。
ただ、逗子駅からシェアハウスまでは京急バスを使います。最寄り停留所の小坪まで約12分で、そこから住居までが徒歩2分。感じ方はそれぞれですが、やはり多少は人を選びますね。
ちなみに、物件の位置が逗子と鎌倉のちょうど間くらいなので、バスを使えば15分ほどで鎌倉駅にも行けちゃえます。
「yurari 逗子」を運営するのは、「合同会社うさぎの大家」さん。
もう1件、武蔵小山で運営されている「daidai」と同じく、ハードとしての素敵なシェアハウスは提供するけど、その中での暮らし方だったりはある程度入居者同士で作っちゃって!という、なにかとお任せスタンスの運営事業者さんです。
ということで、至れり尽くせりという感じは「ほぼ」皆無で、むしろ、1人1人がちょっとした責任感や創意工夫を求められるかもしれません。でも、今回は建物の風情も、作り込まれすぎずにたっぷりと余白を残してある感じ。
もちろん大変な部分もあるはずですが、じっくり自分たちで手を入れていく暮らし方に興味がある方は、コチラからお問合せをどうぞ。
逗子マリーナに隣接する小坪漁港では、新鮮な魚が毎日手に入るそうです。
特に生しらすがかなりの絶品とのことで、名物の「生しらす丼」は地方からも食べに来る方がいるのだとか。
海の眺め、海の遊び。でもやっぱり、海の幸が一番です。
(ソン)
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