シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ちりばめられた、数々のこだわり。
例えばリビングに堂々と鎮座する、これ。
暮らしの空間を彩るアイテムの個性には、ちょうど洋服の着こなしにおける差し色とおなじように、全体の雰囲気を固有の方向へ仕立ててくれる部分があります。
また、そうして仕立てられること自体によって、空間にどこか上品さが持ち込まれるような気がします。直接生活に役立つわけではないからこそ、そこに余裕を感じ、安らぎを覚えるのかもしれません。
今回訪れた「アトリエ M」というシェアハウスでは、なんだかそんなことを考えさせられてしまいました。
にぎやかな上板橋の駅前。
商店の充実した町並みを抜け、住宅街のなかを歩くこと8分ほど。
3F建ての建物が見えてきます。
2016年7月に建てられた新築のシェアハウスは、1F~2Fがシェアハウス、3Fが事業者さんの住まいです。
玄関ドアは、アクセントとして目を惹く、青。
事業者さんの住まいと共用のドアは、イギリスの古い品だそう。
しっかりとしたドアハンドルを外側に開き、いざなかへ。
重みのありそうなドアですが、スッと開けることができました。
リビングまで、まっすぐ伸びる廊下。
足元に目をやると、靴箱の手前で床が斜めに一段上がっています。そこが土間との境界線。
靴箱はひとり扉1枚分。
パンプスなら、各部屋12足程度まで収納できる計算とのこと。
玄関を内部から見るとこんな感じ。
縦に長い玄関は決して広くはありません。でも、全4室ということで特に心配はいらないと思います。
玄関から、すこし見えていたリビング。
季節柄(2016.12)やや寒そうに感じますが、実は床暖房になっていて、冬場の寒い時期でもじんわりと暖かく過ごせそうです。
空気が汚れず、乾燥もしにくいという床暖房。
温水パイプによる遠赤外線効果で、リビングだけでなく、家全体をポカポカと暖めてくれるそうです。
右手にはソファが設置されています。
事業者さん曰く、「腰掛けると、いつの間にか眠ってしまっている」という睡魔のソファ。気がつくと夕方にならないよう要注意です。
ソファの脇には電子ピアノが置かれています。
弾ける弾けないはこの際置いておいて、椅子に腰掛けて、すこし触れてみたくなるのが、楽器の魅力。
蓋を開けると、姿を現す鍵盤。
事業者さんもただいま勉強中の電子ピアノ。これをきっかけに弾いてみたいという方には、一緒に覚えてみるのも良いかもしれません。
リビングを、角度を変えて見てみます。
ダイニングテーブルが設置され、その脇に…なんだか日本離れしたものが置かれています。
近づいてみると、中国を思わせる意匠です。
むかし髙島屋で購入したもので、事業者さんが子どもの頃からあるそう。親子2代に渡り受け継がれてきたこの収納は、茶器入れとして使用されています。
その上には猫のような何か。
一見しただけではわかりませんが、ティーポットとのことです。 決して淹れやすくはないそうですが、部屋を彩る目を惹くもの。
個人的には、そういうこだわりにはキュンとします。
家の各所には、絵画が飾られています。
全て、アトリエ Mの建物内で絵画教室をひらく事業者さんの描いた日本画。入居者さんは参加無料とのことなので、これを機会に日本画をはじめてみるのも良いかもしれません。
この作品のモチーフは、アマゾンの淡水魚。
ピラルクーにアロワナ。金属のような鱗に魅せられ、20代前半のころ夢中になっていたのだそうです。
各所に設置されたスタンドライトは…
間接照明というわけでもなく、絵を描くときなどに使用するそう。
掃き出し窓からは、庭へ出られます。
日当たりも良く、のんびりできそうな空間。将来的には、七輪を置いてラムチョップを楽しむイベントを考えているんですって。
窓側からリビングを眺めるとこんな感じ。
壁や天井が黒で統一されているため、部屋全体が締まって見えます。
ダイニングテーブルは、こんな感じ。
現在では椅子が5脚用意されており、入居者さん全員で腰掛けることもできます。奥がキッチンです。
キッチンはオールステンレス。
ダイニングテーブルとの距離は近めですが、作業中にぶつかるほどでもありません。
洗い物に便利な、大きめのシンク。
シンクの右脇には冷蔵庫が設置されています。距離が近いため、冷蔵庫から取り出した食材をそのままシンクで洗う時は便利。シンクの左脇には、まな板を置いてもまだ余裕がある作業場。
下ごしらえできた食材は、IHクッキングヒーターへ。
右手から流れるように調理が進む導線は、スムーズな作業を支えてくれそう。
作業台の上には、食器置き。
すこし目線より高い場所に置かれていて、見栄えも使い勝手も良さそうです。
キッチンの足元にはフライパンや圧力鍋。
手前の圧力鍋はドイツ製のものだそう。重厚なデザインに、思わず興味がわきます。
キッチン家電はダイニングテーブル脇。
現在はオーブントースターに代わり、多機能なオーブンレンジが設置されています。
ダイニングスペースを仕切る黒い壁。
事業者さんの描いた、幼少期の娘さんと猫の絵。
記されているのは、料理のメニュー。
アトリエ Mでは、日替わりで事業者さんの夕食を実費程度で楽しむことができます。
料理好きの事業者さんには、手づくりのドレッシングや、抗生物質を使用せずに育てた鶏肉など、こだわっているポイントがたくさんあるのだそうです。
せっかくこだわったリビングは、清潔に保ちたいものです。
手間のかからない自動掃除機は、週2のペースで頑張ってくれています。
トイレは階段脇。
人感センサーが付いていて、近づくと上蓋が自動で開きます。
開いた先には天使の姿が。
名画がコラージュされています。
好みは分かれるかもしれませんが、僕は遊び心の潜むトイレに嬉しくなる方。なんだか、子ども心をくすぐられるんですよね。
階段を上がり、2Fへ移動します。
階段の絵画は、やはりアロワナたち。
絵画の足元には光の投射機。
不思議な形の投射機は、海に浮かぶブイ。
種子島に流れ着いたブイを、職人さんが加工したものだそうです。
水まわりは2Fにまとまっています。
黒を基調とした家のなかに白色の洗面台。シャープなつくりも手伝い、清潔感を際立たせます。
洗面台の鏡は開閉可能です。
なかは収納スペースになっており、洗面用具をしまっておくことができます。
洗面台の脇は浴室です。
2室用意されており、左手がシャワールーム、奥はバスルームです。
まずはバスルーム。
シャワーヘッドは高めに設置されています。足を伸ばして入れる横長のタイプです。ゆったりとしたい日はバスルームへ。
シャワーヘッドは、ミスト機能付きです。
霧状の湯を浴びることができて、まるでスパにいるかのよう。
時間がないときは、シャワールーム。
朝、出掛けに入るのはシャワーの方が便利でしょうか。
忙しい朝も、シャワーをひと浴び。
ミスト付きのシャワーでスッキリとした気分で出社。そんな一日のはじまりも良さそうです。
シャワールームの対面は洗濯機置場です。
その上には乾燥機が設置されています。雨の多い時期でも気にせず洗濯。乾燥機のある生活を一度体験すると、その便利さから抜け出せなくなります。
2Fのトイレには、子どもの天使。
やはり名画のコラージュ。自動開閉の先に、可愛い天使が姿を現します。
2F、階段脇の廊下。
突き当たり右手に収納スペースが設置されています。
ひとり5箇所使用可能な収納スペース。
普段、あまり使用しないものを収納しておくこともできそうです。割り当てられるボリュームが大きいため、洋服の収納にもできそう。
2Fから1Fを見下ろすと、こんな感じ。
2Fからプロジェクターを設置し、1Fで映画を鑑賞できるように計画中とのことです。
つづいて専有部を見ていきます。
ドアハンドルをまわし、まずは201号室。
全ての専有部の窓が南向きです。
日の光がこれでもかと入ってくるため、現在では全ての専有部にカーテンが取り付けられています。
壁は漆喰仕上げ。
共用部分は黒で統一されていますが、専有部内は床を除き白で統一されています。そのメリハリが生活にリズムを与え、心地よさを覚えさせます。
床に近づいてよく見ると、黒一色ではありません。
OSB合板という、木材の破片を高圧縮した素材とのこと。
収納スペースに扉はありません。
ハンガーポールには、洋服が20着くらいはかけられそうです。
TVの端子も設置されています。
部屋で何となくテレビをつけながらダラダラと…なんてことも出来るわけです。
階段を利用し1Fへ。
踊り場部分から1Fを眺めると、なんだか海のなかを見ているような気分に。
事業者さんと話しているときにも、ふと、そんな話になりました。
海のブイや、魚の絵も影響しているのかもしれません。
さて、1F専有部は101号室。
伝わりづらいのですが、ドアの開き方の具合が、ちょうど良いのです。
軽すぎず重すぎず、絶妙な塩梅が癖になりそうな気持ちよさ。
部屋のつくりは2Fと同じです。
南からの光のありがたさは、やはり朝の目覚めの良さが一番でしょうか。
日の光で目が覚めると、身体も心も晴れ晴れするもの。ゆっくり寝ていたい朝は、カーテンを閉めておやすみなさい、ということで。
壁の上にはガラスがはめ込まれています。
ひとつひとつが、日本の古いガラスなのだそうです。
廊下から入る光が淡く写りこみ、なんとも幻想的に目に入ってきます。
最後に102号室。
約35cmの大きな出窓が設置されており、天板部分を使用することができます。室内にベッドを設置して欲しい方は、事業者さんにお声がけくださいとのこと。
駐輪場は玄関脇の砂利部分。
ひとり1台ずつ駐めても余裕があるため、出かけるときはストレスが無さそうです。
シェアハウスから1分かからない場所には、銭湯が。
2種の露天風呂付きで、普通の湯の他に薬湯も用意されているとのこと。
この距離に銭湯があると、僕なら割と頻繁に通ってしまいそう。すぐ近くに小さな山が丸々公園になっている「どんぐり山公園」もあるため、銭湯の帰りに寄ってみるコースも良さそうです。
ターミナルとなるJR池袋駅までは、東武東上線で15分。池袋駅からはJR山手線、湘南新宿ライン、東京メトロ丸ノ内線、副都心線と路線が豊富で、都心への通勤には、まずまずの利便性と言えそうです。
駅周辺には、商店が充実しています。
スーパーにドラッグストアと、生活用品の大半は揃えられそう。さらに、シェアハウスから2分ほどの場所にもスーパーがあります。
運営は、「アトリエ M」さん。
シェアハウスを運営するのは、今回がはじめて。元々自宅に人を招くことが好きだったことと、若いころにヨーロッパのゲストハウスで宿泊をしていたことから、自分たちの家を建てる際にシェアハウスにしたのだそう。
話をしていて感じるのは、距離感の良さ。アートの世界で様々な巨匠と仕事をしたり、色々な教室を開いてきた経験が、付かず離れずのほどよい関係づくりに活きているのかもしれません。
お店で提供していたこともあるという料理も期待できそう。自宅で栄養バランスの考えられた食事を一緒に楽しみたい方、アーティスティックな住まいの空気にピンと来た方、コチラからどうぞ。
自分のこだわりと、人のこだわり。
そこには相性があり、合う・合わないで感じる心地が大きく異なってくるのだと思います。旅行先ではじめて訪れたのに、何故かピンと来る場所。また来てしまうんだろうなぁ、と思わせる民宿やホテル。
「自分のこだわり」と通じ合う「人のこだわり」に飛び込んでみれば、なかなか得難い時間が過ごせるような気がします。
人が面白いと思うものが、自分にも面白い。
1にも2にも、相性というものだと思います。
(イイヅカ)
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