シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

秘密にしておきたい、宝物。


子どものころ、宝箱にとても憧れていました。

もちろん、きらきらと輝くその中身が魅力的なのは言うまでもありません。でも、それ以上に箱に鍵をかけて「秘密」にすることが、幼心にグッときたんです。

2015年8月に誕生した「KUCA 上北沢」は、まるで宝箱をひっくり返したような空間。

宝箱に入れるのは、好きなもののなかでも、特に秘密にしておきたい大切なものです。そんなもの達が、ありとあらゆるところに散りばめられているのです。

室内に足を踏み入れると、ついつい口をついて出る「かわいい!」「素敵!」なんて大雑把な言葉たち。でもきっと、どの場所にも、もっと繊細で複雑な想いが隠れています。

「本当に美味しい料理を食べると、“美味しい”としか言えない」のと、おなじ感覚なのでしょうか。

好きなものが詰め込まれた空間は、住む人を幸せにする力を持っているもの。

この家に住む人は、きっと幸せになってくれるはず。


KUCA  上北沢」が建つのは高速道路沿い。

その割に、随分とのんびりした雰囲気のある街並みに青い家が現れます。

小さな三角屋根が3つ続いたあと、スモーキーな水色に塗られた門が見えてきます。

こちらが、正面玄関。

よく見ると、青い家と、奥側の白い建物はつながっていません。実は、離れのようになっている珍しい構成。後ほどゆっくり見て行きたいと思います。

門の手前には3つのポストと、2つの宅配ボックスが設置されています。

ポストが3つある理由は、建物のなかで3つのユニットに分かれているから。ユニットごとに、郵便物を振り分けられます。

ポストと同じく、インターホンもユニットごとにつながります。

万年筆で書いたような「KUCA」の文字が素敵。


門を開けると、ウッドデッキを兼ねたアプローチが続いています。

内部へ進むと、想像以上に木々や建物に囲まれる感覚が。道路からの視線は、それほど気にならないかもしれません。

屋上やベランダで気分転換、というのはよくありますが、玄関前というのはなかなか面白いですね。

真っ白な階段の手前に、ガラスの玄関ドアがあります。

ドアの上部には屋根が取り付けられる予定とのこと。雨の日でも、ゆっくり傘の準備ができます。帰ってきて鍵が見つからない!なんてときも安心。

ちなみに、ドアにはスマートフォンで解錠できる電子キーが設置されるとか。ハイテクな時代になったものです。


晴れた日には、ガラスのドアから眩しいほど光が差しこむ、明るい玄関。

両側には、1階の入居者さんが使用できる靴箱が設置されています。ひとり3段ほど使えるでしょうか。

外出するときと帰ってきたときにしか使わないのが「もったいない」と思ってしまうほど、かわいらしい空間。玄関とは思えない、素敵なアイテムが満載です。

最近かわいいインテリア・アイテムとしてよく見かけるフラッグガーランドですが、KUCAのものは一味も二味も違います。

なんと、魚。

フィッシュガーランド、とでも言うのでしょうか。コロンとしたフォルムが、とてもキュートです。

足元を見てみると、玄関マットのようにデザインされたタイルが。

モノトーンでまとめられていて、甘すぎない程よいバランスです。


玄関を抜けると、すぐ目の前にリビングが広がります。1階の共用部は、入居者さん全員が使えます。

床、壁、天井、視界に入るすべての面が違う模様で、インパクト抜群。それぞれしっかりと主張しているのに、全体の雰囲気はまとまっているのが不思議です。

ダイニングテーブルを囲む椅子たちも、新鮮な組み合わせのカラーリング。

いわゆる「かわいい」の枠を飛び越えた、独特のテイストがクセになりそう。

リビングの奥側には、ソファスペースがあります。

お気に入りのクッションをひとつ抱えたら、自然とガールズトークが始まりそう。

つい夜ふかししないように要注意。

ソファの背面の壁は黒板仕様で、自由に書き込みができます。

イラストはもちろん、メッセージを書いてコミュニケーションボードにするのもアリ。はじめのうちは、みんなの写真を貼って、自己紹介コメントを書いておくと、他のユニットの入居者さんを早く覚えられるかもしれません。

大人数で鑑賞するのにも十分なサイズの大型テレビ。

一部、ケーブルテレビも見られるそうです。なかなか地上波では見つけられない、好みの番組に出会うこともあるかも。


続いて、リビングとゆるやかにつながったキッチンを見ていきます。

白を基調にした、軽やかな色合いの空間。キッチンとしてはかなり広めで、調理の合間に腰掛けられる小さなテーブルまであります。

真っ白なキッチントップとカラフルなタイルは、北欧の子ども部屋を思わせる組み合わせ。

タイルなら日常の掃除もラクですし、毎日楽しくキッチンに向かえそうです。

この他にも、各ユニットに1台ずつ、離れには各部屋ごとにキッチンが設置されています。1階に人が集まる時間帯は、各ユニットのキッチンを活用するのが良さそうです。

キッチンスペースには、キッチン家電や食材置き場など、調理に関連するものがすべて集められています。

人数が多い分、収納スペースは多少タイトになるかもしれません。こちらも、各ユニット・部屋の収納を活用すると、より快適に使えるでしょう。

気になったのは、壁から飛び出ているクマの頭。

聞けば、ビンの蓋をクマの歯に引っかけて開ける、オープナーだそうです。ちょっと怖いですが、なかなか実用的です。


では、水まわり設備を順番に見ていきます。

リビングのすぐ隣が、バスルーム。

棚は、入浴時のバスグッズなどの一時置き場に。収納スペースは、廊下の先にキチンと設けられています。

各ユニットと離れの部屋にはシャワールームがありますが、バスタブ付きはここだけ。

のんびりしたい日は、こちらでバスタイムをどうぞ。


廊下の突き当たりを曲がると、洗面スペースです。

着物の帯のような、ちょっぴり和の風味を感じさせるタイルが素敵。大きな鏡も、忙しい朝には特に重宝しそうです。数人で並んで歯磨き、なんて日もあるかも。

洗面台の向かいには、部屋ごとに使える大きな収納棚が設置されています。

シャンプーなどのボトルや、洗面グッズの他、タオルのストックも入れておくと便利ですね。


廊下の奥には、シャワーとトイレが並びます。

こちらは1階の入居者さん用。

スタンダードなタイプですが、鏡付きが嬉しいですね。


高い位置にある細長い窓から光が入り、昼間は照明を点けなくても明るいトイレ。

もちろん、ウォシュレット付きです。

よく見ると、トイレットペーパーホルダーがアンティークのような風合いで、とても素敵。

なんだかトイレのグレードが、ワンランク上がったような気分。


1階には乾燥機能付きの洗濯機が2台。

2階の各ユニットには1台ずつ洗濯機が設置されていますが、離れにはスペースがありません。設置自体が難しいため、自分で持ち込んでも使えないでしょう。

そのため、2台のうち1台は全員が使えるもの、もう1台は1階の入居者さん用と分けて運用されるとのこと。


それでは、まず1階にある5室のうち、いくつかピックアップしてみましょう。

各部屋のドアの色と壁紙は、全室異なる組み合わせ。間取りで悩んだら、好きな色と壁紙で決めるのもいいかも。

まずは103号室。

長方形のスタンダードな間取りで、家具の配置がしやすそう。窓もすこし高めの位置に付いていて、壁を有効活用できます。

シェアハウスのアイテムとして定着してきている、室内干し用のワイヤーも。

天気が良くない時期が続いても安心。濡れたバスタオルなどをかけておけば、機械を使わず乾燥対策もできます。

101、102、103号室の3部屋には、外に直接出られる玄関ドアが付いています。

元々、北側に玄関のある集合住宅だったこの建物。その玄関を、そのまま使えるように残したそうです。

もちろん、外からも鍵がかけられるので、帰宅時は直接自分の部屋に入ることもできます。荷物が重いときや、仕事で疲れているときなど、意外と使うタイミングはあるかもしれませんね。

玄関の外には、なんとなく改装前の姿が想像できる、飾り気のないアパートの雰囲気が残っています。


105号室は、南向きで明るい部屋。

窓の前には離れが建っているので、視線を気にする必要がありません。思い切り窓が開けられますね。

離れ以外の部屋には、クローゼットが付いています。

グレーがかった紺色と、教会にありそうなタイルに似た模様の壁紙が、シックで良い感じ。濃い目の色合いの木製家具とも相性が良さそうです。


続いて、玄関前の外階段を上って2階へ。

ワンルームが4部屋あった間取りを、リビング・キッチン・水まわり付きの2つのユニットに改装しました。

ちなみに、外廊下から見える景色は、とても開けています。

東京の都心部であることをつい忘れてしまうような、のどかな雰囲気。一応畑として使われていて、適度に手入れもされているようです。


では、早速ひとつめのユニットを見ていきます。

201〜204号室で使える、Bユニット。

ユニットの玄関にも靴箱があります。

こちらはひとり1段ずつ割り当てられます。1階との行き来のために、履きやすいサンダルなどを1足用意しておくと便利そう。

靴箱の上には小さな黒板が乗っていて、コミュニケーションボードとしても使えます。

玄関を指している矢印には、フックが。

傘立て代わりになりそうですが、それにしては少し位置が高いかも。でもこのままで充分かわいいですから、良しとしましょう。

寒色系でまとめられていて、1階のリビングと比較するとちょっと落ち着いた印象です。

全体に落ち着いた雰囲気のせいか、ジャンクなテイストのアイテムが新鮮に映ります。

1階のキッチンにもいたオープナーのクマが、ひっそり口を開けています。

どちらかというと、こちらは男性の入居が多くなるかもしれませんね。

コンパクトではありますが、ダイニングテーブルもあります。

キッチンや水まわりを備え、ユニットのなかで生活を完結できるようになっています。日常生活はもちろん、体調がすぐれないときに、移動が少なくて済むのはとてもありがたいはず。

簡易的なミニキッチンではなく、しっかりサイズのシンクと2口のIHが嬉しい仕様。

キッチンに立っている人と、ダイニングに座っている人が会話できる距離なのもいいですね。小さいユニットならではの日常風景も、楽しめそうです。


リビング・キッチンと同じく、青系のタイルが使われた洗面台。

対面から外の光が差し込んで、とてもさわやかな朝が迎えられそうなスペース。ここで顔を洗ったら、スッキリと目が覚めそうです。

洗面台の対面には、1階と同じドラム式の洗濯機が。

1階の洗濯機も全員の利用OKとはなっていますが、2階の入居者さんは各ユニットのものを使うのがベターだとは思います。一定のマナーは必要ですが、設置数を考えると割と自由なタイミングで使えるはず。


リビングの奥にはシャワールーム。

1階と同じタイプの、シンプルなシャワールームです。

特殊な機能は付いていませんが、シャワーヘッドが大きめなのは、ポイントが高いですね。


トイレは、ちょっとシックな壁紙と、渋めのアイテムが良い雰囲気。

シンプルですが、居心地の良い空間に仕上がっています。


各部屋のドアには、部屋番号の数字がついたフックが。

ナチュラルでやわらかい空気をまとった、201号室。

モカ色というのでしょうか。スモーキーな色みが絶妙なドアが、程よいアクセントになっています。

201号室と隣のユニットの205号室は、外廊下に面していて、1階と同じように直接出入りができます。

2階の方がユニットの玄関と部屋の距離が近く、どちらを使ってもあまり大きな差はないかも。鍵の締め忘れにはご注意くださいませ。


203号室は、大きな窓が嬉しい、使いやすそうな間取りです。

窓の外には、唯一物干し竿が掛けられる金具が取り付けられていて、外干しができます。

日当たりは抜群ですから、晴れた日にはあっと言う間に洗濯物が乾いてしまうはず。


205〜208号室のCユニットは、隣のBユニットと間取りが少し異なりますが、設備は同じです。

こちらは暖色系で、ほっこり女の子らしいテイストになっています。

ユニット内を、さらりと駆け足で見てみましょう。


盛りだくさんですが、最後に離れの部屋を。

離れは3部屋、すべて玄関が独立しています。

玄関が独立しているので、ポストとインターホンも専用です。

かまぼこ型のポストが、ちょこんと塀に乗っているようで、とてもキュートな佇まい。

こちらは106号室。離れの3室は、2名入居も可能です。

面積は9.4畳。数字だけ見ると、一般的なワンルームに比べて狭く感じるかもしれません。でも、廊下や水まわりを除いた面積として考えると、意外と広く使えると思います。

天井が高く、開放感があるのも、部屋を広く感じさせるひとつの要因かもしれません。

三角の天井と、味のあるむき出しの梁。

そこから、ハンモックが吊るされています。

包み込まれるような感覚が、なんとも心地よい眠気を誘います。ハンモックに揺られて読書をして、ついついうたた寝…。考えただけで気持ちよさそう。

収納スペースとして、高さが変えられる棚が設置されています。

本をぎっしり詰め込んでも、スペースを残しながらお気に入りのインテリアグッズを飾っても素敵。鉢植えのグリーンも似合いそうです。

玄関を挟んだ奥側は、ミニキッチンが。

やや簡易的なタイプです。しっかり調理したいときには、物足りないこともあるかも。

共用キッチンとうまく使い分けながら生活すれば、このあたりは問題ないと思います。リビングへ足をはこぶキッカケにもなりますしね。

水色のドアをスライドさせると、水まわり設備が現れます。

折れ戸の奥は、シンプルなシャワールーム。

脱衣スペースにトイレと洗面台が設置されています。

ひとり、あるいは気心の知れたふたりで生活するなら許容範囲でしょう。

トイレは共用のものと同じ、ウォシュレット付きです。

ワンルームタイプでも、3点ユニットではないところが良い!という方も多いのではないでしょうか。

洗面用のタオルは引っ掛けて使います。

キチンと引っかかるように、少し長めでやわらかいタイプのものを探しておくと良いですね。


建物の外には、専用のゴミ捨て場が設けられています。

収集日にこの中に入れておけば、業者さんが持って行ってくれます。敷地内ですし、多少ラフな格好のままでのゴミ出しもOKな範囲かと。


最寄り駅は、京王線上北沢駅

人気の街・下北沢と名前が似ていますが、6駅ほど離れた場所です。

新宿までは直通で15分。明大前で乗り換えれば渋谷は18分、下北沢は12分、吉祥寺は18分と、アクセスの良い立地。

駅前のスーパーは23時まで開いていますし、駅からの道のりにコンビニも2件ほどあります。

大通り沿いには背の高い木が植えられていて、景観に配慮されているのも好印象。

派手な飲食店や大きな商店街はありませんが、日常生活を送るには程よく住みやすい街だと思います。


KUCA 上北沢」を管理するのは、「こひつじ商事株式会社」さん。

住宅を中心に扱うインテリアデザイン事務所から生まれた、不動産管理会社さんです。

とってもかわいくて、ちょっと不思議なアイテムが盛りだくさんのコーディネートが目を引きます。独特の世界観のファンも多く、新しいシェアハウスが完成すると、あっという間に満室になってしまうこともしばしば。

比較的、入居者さんにおまかせする管理スタイル。掃除当番などを含め、ある程度の自主性が必要になります。入居者さん同士で行う決めごとも多くなると思いますので、その点は事前に心構えを。

女性の入居者さんが多いイメージですが、あまり片寄りすぎないようにバランスを見ているとのこと。それでも、物件のテイストもあってか、やわらかい雰囲気の男性が自然と集まってくるそうです。

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子どもの頃の宝物と言えば、集めていたビー玉や、おもちゃのネックレス、包装に使われていたキレイなリボン。

さて、いまなら何を入れるでしょうか。

(テルヤ)

KUCAは「空風」。のどかな緑とひらけた空に囲まれた大きなおうち。色とりどりの風が駆け抜ければふわっと心も舞い上がる。昨日よりも今日よりももっと遠くへ。KUCAは母屋にある定員4~5名の3つのユニットと、離れにあるミニキッチン・洗面・トイレ・シャワ...

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