シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
代々木上原の街に、溶け込んでみる。
都市部における、一般的なひとり暮らしの場合。自分が住む街や住人と関わる機会は、あまりないという人が多いのではないかと思います。
積極的にご近所付き合いをしようと思っても、いざ見慣れぬ相手との交流に飛び込むとなると、ちょっとした勇気が必要になるのも事実。そこにはやはり、その土地の出身でない者にとって小さなバリアがあるような気がします。
でも、もしも日々の暮らしをおくる住まいそのものが、すでに自然なかたちで地域との関わりを持っているとしたらどうでしょうか。
ひょっとしたらバリアは消えてなくなり、はじめてその街に暮らす人でも気軽にご近所付き合いを楽しめるようになるのかもしれません。
代々木上原の落ち着いた住宅街に生まれた「COMMUNITY APARTMENT 代々木上原 by kondo」は、地域コーディネーター付きのシェアハウス。
と言っても同居しているのではなく、まちづくりの活動をしている若いオーナーさんが近くに住んでいて、定期的に地域の情報を流してくれたり、イベントに招待してくれたりするのだそう。
それでもまだ気が引けるという人も多いと思いますが、そこはせっかくのシェアハウス。ひとりでは心細くとも、他の入居者と一緒ならグッと気が楽になるのではないでしょうか?
街とつながる自然なきっかけを備えた家。
ちょっとした新しい楽しさの匂い、感じなくもありません。シェアハウスを介した新しい暮らしの楽しみ方のヒントが、垣間見えるかもしれません。
駅からゆるやかな坂道を上がること数分。
やがて、今回訪れるシェアハウスが見えてきます。
周辺は大正時代から続くと言われる高台の住宅地。
と言っても極端に古い建物は見られず、通りには立派な戸建住宅が並び、それぞれの庭を埋める背の高い木々が、長い時間を経てきた街の歴史を感じさせます。
さて、シェアハウスはマンションのワンフロアをリノベーションしたもの。
幅広の雨除けが設けられたアプローチを進み、エントランスの扉を開けて、建物の内部に足を踏み入れていきます。
それなりに年季を重ねてきたはずのマンションの内部はよく管理されていて、床もピカピカで綺麗。
お目当てのシェアハウスに向かうには、このレトロな階段を上がっていきます。
正面玄関は木目調のシンプルなタイプ。
ドアの脇には、カメラ付きインターホンが設置されています。
一見、シェアハウスとはわからない趣。なんだか隠れ家的な気分です。
ドアノブを回して、するりと隠れ家のなかへ。
ドアを開けると、白でまとまったこざっぱりとした空間がお出迎え。
左手のリビングから漏れる陽の光が反射して、さわやかな印象です。
靴箱は専有部の数に比べると、どんと大容量のボリューム。
棚の段はお好みの高さに調整することができます。少し話し合ってブーツや背の高い靴を置くことができる共用の段を設けると、スッキリしそうですね。
こちらはちょっと別の角度から見た廊下の様子。
正面のドアの先がリビングで、左手に玄関がある間取りです。
それでは、まずは正面のリビングルームへ向かってみます。
ハンドルに手をかけてそっとドアを押すと、そこに広がっているのは柔らかい色合いの空間に、控えめに欧風の古いインテリアを配置した上品なリビング。
すこし懐かしさも漂う高級マンションの外観とは、なかなかのギャップ。
大きめの空間に、たっぷり残された余白。
控えめな入居人数を考えても、抜群の立地を考えても、なんとも贅沢なスペースの取り方です。ゆったりとした開放感は、実に心地よいものです。
そして入居者の人数よりも多く設けられた椅子は、地域の来客を巻き込んだホームパーティーなどを想定してのこと。
納戸に保管されたスツールも合わせると、8人ほどであれば余裕を持って座ることができます。備え付けの板を取り付ければ、ダイニングテーブルは幅を増やすこともできるとか。
3人暮らしとはいうものの、ある程度の街とのつながりを意識して設計された住まい。お茶会やパーティーのような賑やかなシーンも、少なからず生まれてくるのかもしれません。
ツーシーターの革張りのソファの前には、共用のTVと味わいのあるブロカントなサイドボード。
実はこのソファ、ナポレオン3世の時代に作り上げられたものなんだとか。オーナーさんがお仕事で関わっている輸入家具店で仕入れたそうです。
さすがにレザー部分は新しく張り替えられていますが、素地はかつて使われていた頃のもの。
こうした古い家具が今でも実用に耐えるのは、それぞれの時代の使い手が大切に扱ってきたからなのだろうと思います。ロマンチックな視線で眺めてみれば、その時間の分だけ様々な想い出や物語が詰まっているようにも思えます。
アンティークやブロカント、もしくはありふれた中古品の類だって、そうやって長く続く一連の物語に自分も加わるのだと思って接してみるのは素敵なことかもしれません。
視線を落とすと、床には麻のマットが敷き詰められています。
素足で歩くとしゃりっとした感触が心地よさそうです。これから暑くなる季節がやってきますが、涼しげで良いですね。
今度は、窓側からリビングを眺めてみます。
共用テレビの脇に据えられた大きな鉢植えは、ポリシャスをメインにいくつかの植物をアレンジ。
ポリシャスは枝葉の育ちが旺盛らしく、いつの間にかこんもりと茂っているものなのだそう。ちなみに、すこし大きくなりすぎたと思ったら、自分で剪定(せんてい)してしまっても良いのだそうです。
ある程度は刈り込みにも強いとのことですし、機会があればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
サイドボードは、素材の風合いが上品な雰囲気を醸し出しています。
戸板のなかには、専有部ごとに使える収納ボックスが収まっています。
フロアライトは、FLOSのプロダクト。
あらためて調べてみると、FLOSはイタリアのメラノ(アルプス地方だそうです)で誕生したのだそうです。豆知識。
ダイニングテーブルを柔らかく灯すのは、ルイス・ポールセンのペンダントライト。
すっきりとした額に収まった作品は、オーナーさんが自らセレクトしたもの。
作品は、ポーランド出身のWojtek Wieteskaという写真家によるものだとか。
で、一部に混じって飾られているのは、オーナーの娘さんが小さい頃に描いた作品。
ふと、心が和む瞬間です。
定番プロダクトの控えめな配置と力の抜けた絶妙な外しのバランス感覚に、なんともタダモノでない感が漂います。とは言え、あまり気取ったムードでもないのでご安心を。
大きな掃き出し窓から、ベランダに出ることができます。
ちょっとした空間には、一脚のチェアとオリーブの木。
時には、読書をしたり紅茶を飲んだりして過ごしてみても良いかもしれません。
10月下旬から11月上旬が旬というオリーブは、もちろん収穫OK。せっかくですし、パスタやピクルスなどの料理に使ってみてはいかがでしょう。
それでは、続いてキッチンへ。
ゆったりとしたファミリーサイズの広さ。すこしだけ配慮し合えば、ふたり同時の調理も問題ないのではないかと思います。充分ですね。
収納ボリュームもたっぷり。キッチンまわりはもちろん、冷蔵庫の脇や入り口付近のラックにも、それぞれ調味料などの収納が設けられています。
お気に入りのキッチンアイテムをお持ちの方や、ハーブやスパイスが好きな方も、かなりの量をサクッと収めることができそうです。
幅広のシンクには、水切りのトレイが掛けられています。
仮置きには便利ですが、最後はきちんと元あった場所に戻すことを心がけたいところ。
ガスコンロは3口あり、火力も十分。
コンロの下のオーブンは本格仕様。様々なレシピでその力を発揮するはず。
シンク下の収納には、調理器具がひととおり揃っています。
シンク上の吊り戸棚は一段低く取り付けられた形。
一般的な目線の高さに合わせた設計はとても取り出しやすく、使う頻度の高いグラスなどを置いておくのにぴったりかと。扉も縦に折れるタイプで、使い勝手良し。
キッチン手前のラックには、部屋ごとにストッカーが用意されています。
中段に置かれたトレイは郵便受け。帰宅時にマンションの集合ポストに届く郵便物に気づいたら、取り込んでここに仕分けていくスタイルになりそうです。
水まわり設備はリビングを出て、廊下の一角にまとまっています。
左手前のドアが水まわり設備。そこから時計回りに、203号室、202号室、納戸と並んでいます。
ふと足元を見ると廊下の壁に、シェアハウスのサインがデザインされています。
物件名の末尾に記された「BY KONDO」のクレジット。はい、オーナーさんのお名前です。
実はKONDOさんこそが、シェアハウスと街をつなぐ地域コーディネーターの、まさにその人。ご自身もこの街で暮らし、代々木上原のまちづくりに関わっておられるんだとか。
名前を足されたのは、ちゃんと理由があるそうです。たとえば地域イベントなどの際、「KONDOさんとこに住んでいる」と言ってもらえればもしかしたら会話のきっかけになるかもしれない。そんな風に自分の存在を街暮らしに上手く活用してもらえれば、という期待からなんだそう。
脱衣室には洗面台が設けられています。突き当りのコーナーには洗濯機が設置される予定です。
脱衣室は鍵付きのしっかりとしたアコーディオン・カーテンで仕切ることができます。
ウォシュレット付きトイレはこのような感じ。
洗面台のシンクは、縁が厚め。
洗面用具やメイク用品の一時置きにも便利。使い勝手は良さそうです。
また、脱衣室にはバスタオルなどをしまっておける収納が備わっています。
この人数なら、こういうのも良いですよね。
バスルームは、広々と足が伸ばせるタイプ。
シャンプーなどを置いて置けるスペースも専有部ごとに浴室内に用意。
この辺りも、少人数のシェアハウスならでは。
納戸のドアは、押すと取っ手が突き出す仕様。
普段はフラットな状態で収まっています。網目の粗いセーターなどを着て廊下を歩いても、引っ掛けてしまう心配はないはず。
納戸には、収納の棚が設けられています。
かなり大きなものは難しいかもしれませんが、オフシーズンのアイテムを保管しておけば、部屋がスッキリしそうです。
先ほどのダイニングテーブルに付属の板とスツールも、普段はここに置かれます。
最後に専有部を見ていきます。
丸みを帯びたシンプルなドアハンドルを回します。
扉を開けた先の201号室は、リビングと同じく白を基調とした空間。
ここでも、床には踏み心地の良い麻マットが敷かれています。実際のところ、やや好みが分かれそうなこのマットですが、好きな人はにはグッサリ刺さると思います。
窓の内側には、遮光のための戸を設置。日差しは片側のみ入ってくる感じです。
天井からはシンプルなシェードが下がり、暖色の電球が室内を優しく照らします。
日が沈む頃には一気にムーディーな雰囲気に。部屋で勉強や作業をよくされる方は、間接照明やデスクライトをひとつ持ってきても良いんじゃないでしょうか。
まずます奥行きがある収納は、容量も豊富。
中板の抜かれた部分にもポールが設けられ、ロングコートなどもバッチリ。
一方で、めずらしく腰高の位置にもポールが取り付けられています。使いこなせば、収納上手になれそう。
さっとカーテンを閉めれば、生活感を隠してスッキリさせることもできます。
窓の外は代々木上原の閑静な通り。
通り抜けができないため、交通量も少なくとても静かな環境です。
窓辺に据えられたプランターには、緑がいっぱい。
日当たりは良く、他にもハーブなどを育てても楽しいかもしれませんね。
202号室はベランダ付き。
広さや窓など多少異なる部分がありますが、基本的には3部屋とも似たつくりになっています。
収納は押入れタイプ。
ポールは縦に取り付けられています。よく使うコートやジャケットは、手前に寄せる形になりそうですね。
かわいらしいランドリーボックスも各部屋に備え付け。
掃き出し窓の外は専用のベランダです。
物干し用にポールハンガーがあらかじめ準備されています。ちなみに塀の向こう側には線路が通っていますので、念のため。
そのため窓は2重サッシの仕様。
音への体感は個人差があるかと思いますし、内見の際は扉を締め切って実際のところを確認してみるのがオススメ。
実際に電車が通り過ぎた際に居合わせましたが、個人的にはそこまで気にならないように思いました。
ラストに、203号室がこちら。
余分な装飾がない専有部のデザインは、日々、自分の暮らしに馴染んでいく楽しさがあるかと思います。
コンセントは収納の脇に。
室内干しができるよう着脱式の器具も天井に備わっています。
窓を開けると、わりと風が抜けていきます。建物の風通しが良いのですね。
自転車置き場は屋根付きです。
ただし屋根のスペースには限りがあります。雨などを気にする方は、カバーなどを被せるのがいいかもしれまん。
マンションの裏手には、住人のみが利用できるパブリックスペースが設けられています。
グリーンも多く、気分転換にもってこい。
最寄り駅は、各線・代々木上原駅。
新宿駅まで5分。渋谷駅にも一回の乗り換えだけで10分。大手町駅や下北沢駅にも直通でとてもアクセスの良い駅です。
ちなみに千代田線では「始発駅」として利用可能。朝のラッシュを回避できる利便性は、都心で働く多くの方にとって何よりも嬉しい条件かも。
急がないなら、渋谷・新宿界隈はぶらりと歩いていってもたどり着けます。もちろん自転車に乗ればあっという間の距離感。
外国人向けの高級賃貸住宅が多かったこともあって、どこか異国情緒溢れる雰囲気が漂うのも代々木上原の魅力だそう。回教寺院(モスク)である代々木ジャーミィなどがシンボリック。
隠れ家風のレストランや知る人ぞ知る有名ベーカリーやバーが軒を連ね、街を散策する楽しみはなかなかにディープ。代々木公園だって目と鼻の先です。
日々の暮らしに彩りを与えてくれる環境が整っている、魅力的なエリアだと思います。
シェアハウスを運営管理されるのは、「シュチェンシュリーバ」さん。
シェアハウスの運営は今回が初めてで、家族ぐるみで切り盛りしていくそうです。たとえば、共用部の清掃はオーナー夫婦の娘さんが行うのだとか。ご主人は地域コーディネーターとして、街のイベントや情報を発信。
参加は自由ですが、街を巻き込んだ企画から近隣に住む方を集めたラフなBBQパーティーなど、さまざまなイベントを企画する予定だそうです。
街やそこに住む方々を知ることには、やはりいろいろなメリットがあるかと思います。個人で街と関わっていくのは少々ハードルが高くても、こうしてきっかけづくりをしてくれる人が身近にいれば心強そうです。あまり頭でっかちに構えることなく、気楽に行きたいですね。
オーナーさんご夫婦はとても物腰の柔らかなタイプ。すぐ近くにお住まいのため、日々の暮らしで困ったことがあれば気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
こと細かに至れり尽くせりのサービスを求めるのはちょっと違う気がしますが、常にコミュニケーションを取っていれば、時にウルトラCな対応も出てきそうな気がします。
すこし地域とつながりを持って暮らすという視点に興味を持った方、代々木上原という地域に魅力を感じた方、コチラからお問合せをどうぞ。
ちなみにシュチェンシュリーバという不思議な響きの名前は、ポーランド語で「幸せ」という意味だそうです。
家の近くでは、野良猫が数匹、気ままな散歩をされていました。
ひょっとしたらKONDOさん、代々木上原の猫のたまり場も知っていたりして。
(ソン)
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