サイクリスト・コミューン

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

ワイワイ愛車のメンテナンスができる家。


今回のシェアハウス探検隊は、ズバリ、自転車乗りのための家。

サイクリストには有り難い愛車のメンテナンス・スペース、多摩川サイクリングロード、そして楽しいチャリ仲間付きの「ハートテラス 多摩川」。

とは言え、A棟とB棟の2棟構成の内、B棟には自転車のメンテナンス・スペースはありません。

いたって普通の方でも生活できるように配慮されていますし、何だかんだで新築という事で、設備の整ったシェアハウスとしてもナカナカ良さそうです。

という事で、今後増えてゆくことになりそうなコミュニティ・コンセプト系物件の草分けとなるのかどうか、じっくりチェックしてみたいと思います。


こちらが建物の外観。

緑が多めの、静かな住宅街に建っています。

B棟の101号室には、前面に張られたウッドデッキに出られる掃き出し窓が、それ以外の全ての専有部には、南向きのベランダが付いています。

で、正面玄関は建物の北側。上の写真を右側から回り込んだ辺りです。

玄関の鍵はナンバー・ロック式。

ファミリー・タイプのマンション等で良く見るタイプのインターホンが付いていて、各専有部をきちんと個別に呼び出す事ができるようになっています。

これ、シェアハウスではあまり見ないですが良いですね。設置の要件が分かりませんが、ひょっとしたら新築ならでは・・という事になるのでしょうか。


ともあれ、早速内部へ向かいます。

玄関を開けると、スッキリ抜けた気持ちの良い空間が!

かなり広くとられた土間部分は、そのまま自転車をメンテナンスできるように、という配慮で設計されています。

正面奥のガラスのドアもしっかり開くので、反対側のウッドデッキ(になってます)側からも出し入れOK。

ちなみに、後述しますがココは駐輪場ではなく、あくまでメンテナンス作業用のスペース。家に帰ってきたら毎日自転車がゴチャっと・・という事は無いはずです。

また、メンテナンス時には複数台同時でも、空間を縦に使えばある程度は何とかなりそうです。

メンテナンス用の工具は壁面のフックに掛けられるようになっています。

ちなみに、共用の自転車も2台用意しているので、ちょっと始めてみようかなと感じる方でもOK。

共用とは言え本格的にタイヤは細いですし、同居するサイクリスト達と一緒に出掛けても、恥ずかしくはないハズ。

実は個人的に、こんな感じで工具共用の作業場があるシェアハウスが出来るのを、密かに楽しみにしていました。

愛車のメンテナンスのための充分なスペース確保は、実は都内の賃貸居住だとなかなか貴重なもの。おまけに他の入居者さん達から自分の知らないメンテナンスのノウハウを教えてもらえたり、ひとりだけでは難しい修理に協力してもらったりする事もできます。

もちろん一緒に何かのイベントに参加するとか、そもそも何かイベントをやってみる、というのも楽しそうです。

趣味などを通じて適度に共通項のある人達が程よい距離にいる暮らしは、きっと普通のシェアハウス以上に魅力的な部分も生まれるのではないかと、そんな事に期待をしていたりするのです。

きっと一緒にサイクリングに行くメンバーは、ちょいちょいっと声を掛けるだけで集まるハズ。


そうそう、玄関横には小さな洗面台が付いています。

これ、メンテナンスで油が付いたりして、ちょっと手が汚れてしまった時などに超絶便利な代物でしょう。

ドアを挟んで反対側の壁には、コミュニケーション・ボードも設置されています。


そしてそして、ラウンジは何と、土間の自転車が見える位置にあります。

引き戸で仕切る事もできますが、開放すれば土間とラウンジはほぼ一体。

なんともユニークな仕様です。

自転車いじりをしている人と世間話をしつつお茶を啜ったり、土間とフローリングの段差に腰掛けて一休み、なんて事も。

単に大胆というだけではなくて、利用シーンを思い浮かべてみると何とも楽しそうなのです。

そしてラウンジの掃き出し窓の外には、日当たりの良いウッドデッキが。

A棟、B棟(奥の方)がウッドデッキで繋がれています。

土間、ラウンジ、そしてこのウッドデッキの3点が良い具合に繋がるのが、この物件の面白いトコロではないかと思います。

ちなみにウッドデッキは喫煙OKとの事です。


さて、ラウンジの一角にはキッチンが付いています。

壁際にシステム・キッチン、冷蔵庫、食器棚と並んでいます。

ピカピカのシステム・キッチンに備えられたIHのコンロは、全部で3口。

バイオの生ごみ処理機、なんていうユニークな代物もあります。

コレはシンク下に密かに設置されているのですが、何でも生ゴミをシンクの排水口に流すだけで、水と炭酸ガスに分解してくれるのだとか。

キッチンを使おうとした時、シンクに生ごみが残っていたりすると少し気分が萎えるのですが、そういった心配が無くなるという事だそうです。何せ自分で使ったことが無いので効果の程を体感しているワケではないのですが、生ゴミの処理が不要になるのだとしたら随分助かります。

運営事業者さんによればコストは随分掛かったそうですが、本当ならその価値は充分にあるのではないかと。


続いて水回り設備を見てみます。

ランドリーとバスルームにはキッチンの脇からアクセスする導線。

という事で、こんな風に壁に洗面用具を置くちょっとした窪みが付いています。が、スペースは僅かに3段という事で、使い方は工夫する必要がありそうです。

さて、ドアを開けると、そこは脱衣室。

で、乾燥機能付きの洗濯機が置かれています。

脱衣室内なので、もちろんバスルーム使用中は利用できませんが、セカンド機として、屋外にも設置されていますので、お急ぎの場合はそちらをご利用下さい。

で、ついでにB棟の同じ位置にも1台あるので、物件全体では都合3台という計算になります。

こちらはバスルーム。

いたってベーシックですが、大きめの鏡や小物を置くための棚が付いていたりと、細かな部分で使い勝手は良さそうです。

トイレはウォシュレット付き。

A棟は6室という事で、上階にもう1室トイレがあります。


それでは、階段を上がり2Fへ。

実はこの階段、幅が少し広く取られていて、マイ自転車を室内に運ぶこともできるように配慮されているのだとか。

高価だったり愛し過ぎたりする愛車を、外の駐輪場なんかに止めておけないっ・・!という方は、部屋保管もOKという事のようです。

ただし、壁は白のクロス張りですから、持ち上げてゆく時はくれぐれもご注意を。

2Fには洗面台とシャワールームも付いています。

各棟最大6人で、バスルーム1室、シャワールーム1室、シャンプードレッサーは2つ、トイレも2つ。

設備的には何かと安心感高めの設置数と言えます。


では、専有部を203号室から見てみます。

室内の備品やベランダの位置は全室共通となります。

2,3Fはベランダ付きですが、一応天井からは室内干し用のバーがぶら下がっています。

ドアの上には棚が造作されていて、収納スペースとして活用できます。

アソコはですね、収納力の割に部屋に入ったときの圧迫感が無くて、部屋を広く感じさせる非常に上手な位置取りだったりします。

さらに棚の下にポールが渡してあって、ハンガー・ラックとして使えたりもします。

地味ですが、よく考えられた収納棚になっています。

あ、ただし小型のデスクは作り付けで移動できませんので、洋服を沢山吊す場合は何かと工夫が必要ではあります。

素直に「デスクは買う」という選択肢も踏まえて、内覧時に現地でご確認を。

さて、ベランダはこのように、ちょいとコンパクトなサイズ。

で、ベッド下も引出し式の容量大きめの収納になっています。

南窓なので、基本的に日当たりは良いです。


さて、お次はB棟へ。

おおよそA棟と同じ構造ですが、コチラは土間が無いので、ドアを開けるとこんな感じ。

ラウンジの備品は基本的にA棟と色違いなだけの、同じモノ。

でも、印象は大きく変わりますね。

全体的に、かなり柔らかい色使いになっています。

窓の外は、A棟と同じくウッドデッキになっています。

大きな棚には、共用PCやFAX機能付きの電話機も設置されています。

緊急時以外は発信はしないルールとのことですが、FAX受信ができるのは、意外と使えるシーンがあるような気がします。


キッチンもA棟と同じく、シンク下にバイオ生ごみ処理機が潜んでいます。

冷蔵庫には、油性マジックのマッキーを発見(A棟にもあります)。

冷蔵庫に食材等を入れる時は、しっかり記名をしましょう。

食材の放置やトラブル防止に役立ちます。コレホント。


水回り設備も簡単にチェック。

B棟のバスルームは、ブラウンの落ち着いた雰囲気になっています。


続いて専有部もチェック。

土間が無い分だけA棟と比べて1部屋多く、全部で7室。

まずは、101号室から見てみます。

備品、設備等は他の部屋と同じです。

が、唯一窓からウッドデッキに出られる部屋になっています。


301号室は淡いグリーンの壁紙。

壁紙の差し色は元々の建築計画にはなかったそうですが、女性を想定して遊び心で盛り込まれたのだそうな。

303号室は、イエローの壁紙。

見ての通り、ちょいと広めです。


さて、玄関前には、自転車スタンドというかホルダーが。

サドルをポールに載せて使うのだそうです。

最近のロードバイクはサイドスタンドが付いていないモノも多いので、チョイ置き用に設置したのだそうです。

で、その脇には洗車用のスペースが。

雨よけの付いた自転車置き場は、建物の裏手に用意されています。

洗濯機もこの辺りに1台設置される予定とのこと。


建物から3分ほど歩くと、多摩川の土手に出ます。

ドーンと開けた、都心では得難い爽快な景観。

ジョギングやスポーツに勤しむ方々が、沢山いらっしゃいます。

で、しっかりとサイクリング・コースもあります。

このコース、実は自転車乗り界隈ではちょいと知られたもののようで、ビックリするぐらい遠くまで続いていたりします。


物件の最寄駅は京急線六郷土手駅

アクセスの要は品川、横浜と京急蒲田、京急川崎ですかね。

品川までは乗り換えを含め17分、京急蒲田は3分、京急川崎は2分。

横浜までは京急川崎から快特を利用すると15分程度です。ちなみに羽田空港へのアクセスも良好。

ま、チャリ通勤になる方も多いのかもしれませんが。。


という事で、今回探検した「ハートテラス 多摩川」を運営するのは「株式会社ハートアセットコンサルタンツ」さん。

聞けば「サイクル・シェアハウス」というコンセプトで設計するために、都内のサイクリストが集まる場所でサンプリングを行ったのだそうです。

社内にサイクリストがいないので戸惑う事もあったそうですが、何とか実現まで漕ぎ着けられたとの事。先進的な取り組みですが、今後も色々な方向性で、ある程度コンセプトを絞った物件が登場してくると面白そうですね。

サイクリストな方、サイクリスト志望な方、そして日当たりの良いベランダ付きの手頃な物件を探している方、コチラからお問合せをどうぞ。


とは言っても、自転車に乗らない方でも普通に入居できますので、ご安心を。

(サトウ)

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