シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
拝啓、原宿セントラルアパート様。
昔から、原宿はクリエイティブな人々が集まる街だったと聞きます。
その歴史を語るとき、表参道と明治通りが交わる旧GAPの位置に建っていた原宿セントラルアパートの存在を避けては通れません。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコも訪れたというアパート1Fの伝説の喫茶店「レオン」をはじめ、糸井重里が事務所を構えていたり、伊丹十三、タモリ、寺山修司が出入りしたりと、いわゆる梁山泊の様相だったのだそう。
濃いエキスとエネルギーをたんまり溜め込んだ面々が集まり、夜な夜な語り、新しい文化を築き上げる。熱を帯びたその空気感はもはや伝え聞くのみですが、時代を超えて、今もなお魅了されます。
…と同時に、なにか胸のあたりがウズウズし始めるのを感じます。
いつの時代にも、そんなギラギラした人たちが集まる「たまり場」は、ひっそりと魅惑的な磁力を放ち続けるものだと思います。
「THE SHARE」は、2011年の秋にローンチされたカフェあり、オフィスあり、ショップあり、そしてシェアハウスまで内包した複合施設です。
当時、原宿警察署の対面に突如表れた「黒くてゴツい施設」はどこか違和感のあるオーラを放っていましたが、最近ではすっかり街の風景に馴染んできました。内部にオフィスとアパートメントをあわせ持つTHE SHAREには、既に映像、出版、編集など多彩な分野のクリエイターが集まっているそう。
共用部の核となるのは、パブリックなラウンジとプライベートなライブラリー。取材や打合せなどのオンタイムから、ほろ酔いでじっくりと語りつくすオフタイムまで使いこなせます。
内外問わず、その周辺では様々なプロジェクトが生まれているとも聞きます。小さな胎動があちこちで生まれる時期特有の緊張感とワクワクする気持ち。これが、いまのTHE SHAREの“らしさ”ではないかと思います。
次世代のたまり場は、交差点を1ブロック移動して、こんな場所に出来たのかもしれません。
原宿駅から徒歩6分。
旧GAP前から明治通りをセレクトショップのウィンドウを眺めつつ北へ進むと、大きな歩道橋が目印のY字路に差し掛かります。
このY字路の角に建つ、マットで重厚感のある建物が「THE SHARE」です。
歩道橋の上から全景を眺めると異様な存在感。一方、道なりに歩いてたどり着くと、洒落たレンガ壁とデッキテラスがNYの街並を彷彿させます。
ランチタイムには、カフェのテラス席が賑わいを見せていました。
カフェの隣に併設されているのは、ラジオ局。
公開録音も頻繁に行なわれて、見物に来ている人もチラホラ。
ウッドデッキの最奥部に、メインエントランスが口を開けています。
意図的かどうかはともかく、わずかに波打つラフな配置のサインもそそります。
電子カード式のロックを解除して自動ドアを開けると、目の前には大きなグリーン。
ラウンジは6F、住居フロアは3〜5Fということで、大抵の場合はエレベーターを利用することになりそうです。
レンガ壁のドアの先にはポストやガレージ、宅配ボックスがあります。
宅配ボックスは数に余裕があるのが嬉しいところ。
自動販売機は建物内でオフィスを利用している方や、SOHOの方にも重宝されそうですね。
奥には、共用の自転車用のガレージが設けられています。
原宿の街をブラブラと探索するにはもってこいかと。
では、エレベーターで6Fへ。
エレベーターを下りると、広めのホールに出ます。
ホールには、見覚えのあるタッチのイラスト。
聞けば、雑誌・書籍のイラストでよく見かけるNoritakeさんの作品だとか。シュールで都会的なタッチが、原宿という街に絶妙にリンクします。
ラウンジはガラス扉の向こう。こちらも電子キーでピッと解錠します。
それでは、大きなラウンジへ。
オフィス・テナントとも共用のラウンジを中心に、キッチン、シアタールーム、奥にシェアハウスの入居者専用となるライブラリースペースと、コモン・スペースが巧みに集約されているのが特徴のひとつ。
それぞれの空間単体でも余裕のある広さを確保しているため、ラウンジの中央に立つと迫力のあるスケールを体感できます。
ヘリンボーンのフローリングとコンクリートの質感、メタルの家具のバランスがいい具合。まるでエスプレッソが似合うコーヒースタンドのような、すこし無骨でクールな印象を受けます。
そうそう。
スッキリと整理整頓されてはいるものの、随所にほどよい生活感がでてきているのも好印象でした。ブックシェルフに並ぶ雑誌のクタクタ感だったり、入居者さんが飾ったというアートや観葉植物だったり。
ダイニングテーブルに飾られていたフラワーアレンジメントも、日常の暮らしに華やかに色を添えてくれます。
聞くところでは、これは花屋さんの入居者さんが飾ったものだとか。
季節や時候、イベント事など環境に合わせて、暮らしの舞台も表情を変える。とても人間味があって、魅力的な空間だと思います。
ダイニングの隣にはいくつかのカフェテーブルと、ソファ席が設けられています。
仕事の合間のコーヒーブレイクや、ランチにもちょうどいいスペースです。
ソファスペースは取材やちょっとした撮影などオンタイムのシーンが似合いますが、ノートPCを広げて作業をしても良さそうです。
壁には、シェアマップがどーんと設置されています。
原宿界隈には、実は古くからやっている銭湯や定食屋さんが残っているとも聞きます。昔ながらの姿を思い浮かべながら原宿を散策するのもいいかもしれません。
ラウンジの奥、ライブラリースペースへと進みます。
ラウンジがフローリングだったのに対し、ライブラリースペースはカーペット。靴を脱いであがります。
ラウンジからもうひとまわり横に広がり、開放感もぐんと増します。
3面に窓が採られているため、明るさも申し分なし。逆に、夜になると街のあかりがムードを醸す大人な空間になりそう。
靴下でウロウロできるので、気持ちも随分とリラックスモードに切り替わります。
丸いカーペットの上でクッションにもたれ掛かって本を読んだり、寝転んだり。あと、一度は中央のハンモックでうたた寝をしてみたいなとか。
本棚の内容はというと、事業者さんがセレクトした建築・デザイン・アート関連の本がずらりと並んでいます。
この広い空間、使いこなせるかな…と贅沢な悩みが浮かびます。
実は、一部のイベントではラウンジと併せてライブラリースペースも利用することがあるのだそうです。たまには、いつもの空間の違った一面を見るのも気分転換になりそう。
とは言え、イベントの開催時にはしっかり事前のアナウンスもあるとのこと。ご安心を。
それでは、キッチンを見ていきます。
ダイニングテーブル脇のキッチンは、正方形に近い間取り。
中央に作業台、3面にシンク&コンロが設置されています。
コンロはIH式です。グリルも付いているのが嬉しいところ。
注目したいのが、調理器具の品揃え。
雪平鍋にフッ素コートのフライパンなどのスタンダードな調理器具から、卵焼き用フライパンや肉たたき機、鱗とりなどの、専門的なものまで揃っています。
思わずにやり。食器もこれにしかり、豊富なラインナップで困ることはなさそうです。
キッチンの奥には、食材を保管するためのストックルームがあります。
乾物や調味料の保管はこちらで、肉や野菜などは自室の冷蔵庫で保管するのが良さそうです。
お酒の類いは、カウンターテーブル上部の棚に陳列。見る限り、現役で呑まれているお酒ばかりだと思います。
ワインやウィスキー、焼酎、日本酒。見たことのない銘柄をトライするきっかけに、自宅で出会えるのは素敵なことかも。
キッチンの並びには、こんなシアタールームも。
プロジェクターの電源を入れれば、白い壁に迫力の大画面が投影されます。
足を伸ばすことのできるL字のソファも好印象。
映画だけでなくスポーツ観戦やゲームを楽しむのも、これまた一興です。
シアタールームを使うときは、黒板仕様の壁に予約メモを書いておきます。
映画のタイトルも書いておけば、「お、これ見たかったんだ」と共通の趣味が見つかるなんてことも起こりそうですね。
屋上にはコミュニティガーデンと呼ばれる庭があります。
このコミュニティガーデンは、スタイリストやフォトグラファーとしても活躍している熊谷隆志氏の設計とのこと。
ススキや松の木にはじまり、サボテンまで。
多国籍な植物園がデッキテラスをとり囲んでいます。
かつての原宿セントラルアパートメントにも大きな中庭があったと聞きます。
心身をほぐすために庭に出る。太陽光を浴びる。ほっと一息、ちょっとグータラとできる場所が、頭をほぐして活性化させ、新しい価値観を生み出すのかもしれません。
夏には神宮前花火大会の特等席。冬は澄んだ空気が都会の街並みをくっきりと浮かび上がらせます。これだけの緑に囲まれて都心の夜景を満喫できる場所は、かなり貴重かと。
コミュニティガーデンの反対側には、明治神宮通りを見下ろせる喫煙用の屋上庭園もあります。
それでは、水まわりを見ていきます。
水まわり設備は、各フロアにそれぞれ配置されています。
6Fのランドリースペースはこんな感じ。
洗濯機、乾燥機ともに充分な設置数で、混雑などの心配はあまりしなくて良いかと思います。
こちらは、5Fの水まわり設備。
シャワールームは男女共用ほか、女性専用も設けられています。
シャワールームには腰かけ付き、脱衣室も余裕があります。
サッと浴びたいとき、ゆっくり汗を流したいとき、どちらにも対応できると言えるでしょうか。
トイレはこんな感じ。ウォシュレットと手洗い場付きです。
では、お待ちかねの各専有部を見ていきます。
間取りは各フロアとも基本変わらず、4-5Fが男女共用、3Fが女性専用となっています。
こちらは、501号室。
大・中・小の3つタイプの間取りがあるなか、一番コンパクトな間取りの部屋です。
床はカーペット、クローゼットと洗面台が設置されています。
プライベートルームに洗面台があると、何かと便利です。
朝の洗顔や歯磨きのために、移動も、洗顔用品を持ち歩く必要もない。コンパクトながら何かとモノが増えがちな洗面まわりを自由にできるのは、ストレスがなくていいなと思います。
備え付けのクローゼットには、インターホンの受信機が設置されています。
こちらは、おとなりの502号室です。
501号室を反転した間取り。広さは一番コンパクトなタイプに属します。
また、501号室との違いはベッドと冷蔵庫が用意されているところ。部屋によって、家具付き・家具なしが選べるようになっています。
それぞれの部屋には、自転車を壁に掛けるための器具が取り付けられています。
ちなみに1Fの駐輪場は共用の自転車専用とのこと。自転車はエレベーターで自室まで運ぶスタイルが基本です。
自転車をディスプレイするとガレージ感がでて結構サマになるので、インテリアとしては個人的にはアリかなと。
細かいところだと、窓は2重サッシなのが良いところ。交通量の多い通りに面していますが、騒音はあまり聞こえませんでした。
とは言え、救急車や消防車ぐらいの音はさすがに聞こえます。あくまで都心ですし、気になる方は現地でよく確認してみて下さい。
女性専用フロアーには、シュークロークが設けられています。
クロークは女性専用フロアの部屋ごとにひとつずつ設けられています。
かさばり気味の靴も、まとめて収納できそうです。
最後に、2Fのオフィスフロアを少しだけ覗いてみます。
エレベーター前のホールはこんな感じ。
奥には12〜38平米の個室型スモールオフィスが並びます。
来客があったときは、オフィスフロア入り口に待機しているスタッフさんが一時対応してくれます(オフィス利用の方のみ)。
他にも、オフィスフロア専用の有料ロッカーや、複合機もあり。
複合機はオフィス利用の方でなくとも、シェアハウスの住人さんであれば利用できます(現金での清算が条件となります)。
個室型のオフィスフロアの対面には、フリーアドレスのシェアオフィス(有料)やミーティングルームが設けられています。
オフィスもまた、空室・空席がなかなか出ないとのこと。興味がある方は内覧時に確認くださいませ。
最寄り駅は各線原宿駅です。ややこしいですが、地下で繋がるJR山手線の原宿駅と東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前駅では、明治神宮前駅の方がやや近いようです。
一番近いのは、上の写真に見える明治神宮前<原宿>駅の5番出口。ちょうど旧GAPやラフォーレ原宿前に出て、明治通りを北に進むこと6分ほど。最初から最後までウィンドウショッピングを楽しむような道のりは、年中飽きることがなさそうです。
夏は青々と葉が茂り、冬はキラキラと輝く電飾が街を彩る表参道のケヤキ並木も、やがて庭のように感じてくるのかも。
利便性は言わずもがな。JR山手線・渋谷駅まで3分、新宿駅まで5分、千代田線を使えば大手町駅まで15分ですし、副都心線も使え都心の主要駅へのアクセスは至便と言えます。もちろん外苑前や表参道も充分に徒歩圏です。
SOHOやフリーランスとしてオフィスを構える人にとっては、先方の事務所に訪問するよりもTHE SHAREに招く機会のほうが増えるかもしれません。文字通りホームで話を進められる利便性は様々にあるはず。
運営・管理は「株式会社リビタ」さんです。
最近では、シェアプレイス東神奈川99のオープンも記憶に新しいリビタさん。真面目でしっかりと安定した運営スタイルがリビタさんの魅力のひとつですが、THE SHAREは2011年時点での知識・技術の集合体なのだと感じます。
たとえば、女性専用フロアのシューズクロークであったり、家具なしの部屋の設置であったり。入居者の生の声が届いているからこそ、そこに目を向けフォローができるのだと思います。
あえて2011年時点と銘打ちましたが、運営業務は常に現在進行形。日を追うごとにブラッシュアップされているはず。スタッフさんと入居者さんの距離感が近く、声が通い合っているのもいいですね。
おそらく、国内屈指のトレンディなモノと情報が集まる家だと思います。常に新しい価値観に触れていたい方、あるいはそれを創り出していきたいという方。空室状況をチェックして、お問合せをどうぞ。
「むかし、原宿にTHE SHAREっていう面白い場所があってさ…」
こんなセリフが、やがて次世代の若者を魅了する時が来るのかも。
(イシクラ)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?