やがて住まいは、人から人へ

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

二世帯住宅の静かな振れ幅。


二世帯住宅が誕生したのは1975年。

当初は、とあるひとつの商品名だったそうです。実は親子が一緒に住むための住宅ではなく、一体となって暮らすことが一般的であった時代に、それぞれの独立性を高めるということが主眼であったとか。

この「キッチンが2つあり、親子が独立した世帯として住まうことができる住宅」が一般的に浸透したのは、誕生して10年程が経過した、1980年後半頃であったそうです。

やがて月日が経ち、当初二世帯住宅を選択した人々のライフスタイルや世帯構成も、多かれ少なかれ変化していることでしょう。子供世代であった人は親世代へ、孫世代であった人は親世代へと成長し、既に新しい家庭を持っているかもしれません。

新たな役割を求める二世帯住宅が生まれはじめる中で、愛着ある我が家で暮らし続けたいオーナーにとって、シェアハウスという選択肢が合理的であるケースも少なからずありそうです。

入居者とオーナーが良き隣人として適度な距離感を持ちつつ、お互いに豊かな居場所と、ある種の安心感のある暮らし方を得るということ。そんな小さな物語の夢を描いて歩き始めたのが「SH藤が丘」です。


急勾配の坂を上った住宅街の一角に建つ、ミルクティーのような色の平屋根住宅。木々の葉を揺らす音が聞こえてくる、平穏な街並みです。

1階部分には事業者さんが暮らし、2階部分に今回のシェアハウスがあります。困ることがあれば、気軽にすぐ相談できる距離感。

門扉は白い塀の中央。

シンメトリーに配置された郵便ポストとインターホン。右側が入居者さん用です。

それでは正面の階段を上り、玄関へ向かいます。

金属製のスタンダードな玄関ドアです。もちろん、上部には玄関庇が付いています。


さて、玄関を開くと、壁際には傘立てとスリッパが3つ。

中へ入って左側がリビング、右側がそれぞれの個室と水回りになっています。

玄関先にはコミュニケーション・ツールのコルクボードと黒猫のジジ。ここに置かれた木の椅子、実は事業者さんの息子さんが幼少時につくったものなのだとか。

掃除当番もこちらで確認です。清掃は週2回。事業者さんと入居者さんとで1回ずつ行います。

ゆったりめな玄関。自然光が優しく差し込んできます。

玄関口に設置された収納は靴箱兼、道具入れ。左側の縦長収納には清掃道具。その上の収納にはオイルなどのちょっとしたメンテナンスグッズが入っています。必要に応じて入居者さんも使用可能だそう。ちなみにトイレは玄関のすぐ脇、廊下に面しています。

靴箱は中板で細かく仕切られ、自由に調整可能です。基本的には扉ひとつで、ひと部屋分になります。

使用していない戸棚は要相談で使用することもできるそう。どうしても靴が入りきらない、なんて時は事業者さんに相談してみるとよいかもしれません。


玄関から廊下を左に曲がり、リビングへ。南側ということもあり、光をたっぷり取り込んでいます。

ダイニングチェアとは別にソファが配置され、1フロアが緩やかに仕切られています。掃出し窓からは共用のベランダに出られますが、そちらは後程。

リビングの奥へ移動し振り返ると、小さい出窓と大きい出窓が西側に1つずつ。窓先は道路になっているため、カーテンを開けておいても問題なさそうです。

ダイニングテーブルの奥はキッチン。この造りは改装前とほぼ変わらないそう。それでは先に、共用ベランダから見てみることにします。

ゆとりのある南向きベランダは物干しスペースでもあります。洗濯の際は、物干しポールを設置するとのこと。

この2階に住んでいた頃、オーナーさんはベランダにテーブルやチェアを置いて家族との食事を楽しんでいたそうです。残念ながら今は見えないそうですが、以前は夏になると空に上がる花火を眺めることもできたとか。

ともあれ、一軒家に憧れる身としては、ベランダでの食事は思い描く素敵な家族の団欒像の1つ。羨ましい限りです。シェアハウスに生まれ変わった今、やはり洗濯を干す以外にも色々なシーンでこのベランダを活用してみたいものですね。

さて、想い出話に憧れを抱きつつ、部屋の中へ戻ります。

ソファとラウンジチェアが2つ。左側の壁にある木枠は両開きの引き戸があった名残りですが、良い感じに馴染んでいます。

右手には大型テレビ。

棚付きのテレビ台は天井まで繋がっているもの。しっかり固定されています。

向きを変え、ベランダ出て左側を見ると、201号室に続く扉。

メインの入り口は廊下側に別にあるので、音漏れが気になるようであれば壁で塞いでしまうことも出来るそう。お困りの際は、是非相談を。


ダイニングゾーンを経て、カウンターの奥に見えるキッチンへ。

床の仕上げがリビングとは異なり、明るいブラウンです。

戸棚は白地に木のまんまるい持ち手で統一されています。

この持ち手、オーナーさんが暮らしていた当時のままだとか。コロっとした形状が可愛らしいです。

冷蔵庫脇には、個人用の大きな収納と小さな収納が用意されています。

左側の吊戸棚には食器のストックを始めとする、事業者さん管理の道具が収納されています。

扉には震度4以上になるとロックされるドアストッパーが付いていて、もしもの時は勝手に開かないような仕組みになっています。怠りがちな地震対策ですが、こういった細かな配慮が大事なんでしょうね。

シンクは広さも深さもそこそこの、一般的な家庭用シンク。

浄水器付きです。

シンク上の収納は通常の吊戸棚かと思いきや、底なしタイプ。

中にお玉などの調理器具をフックに掛けて吊るしておけます。

コンロは3口。一般的な家庭用といったところでしょうか。

割とフラットなタイプですので、ガスですが手入れもまずまずし易そうです。しっかり調理をしたい方でも、充分満足できるのではないかと。

電子レンジ、炊飯器、電気ケトルなど、基本的なものは用意されています。

そして、ジューサーも備品の1つ。自家製野菜ジュース作りも可能です。

食器棚は右側の扉に個人の食器を収納します。1部屋につき2段分を使用します。

こんな思い切り家庭的な食器棚、最近は少し珍しいかもしれません。なんだか可愛らしくていいですよね。左側の両開き扉には共用の食器も用意されています。

食器棚にも地震対策のチェーンが取り付けられています。自然に扉が開くのを防止します。

さらにこのキッチン、実は床暖房が付いています。

冬場の料理支度も足元から温かです。

3段階の温度調整が可能。何かと冷えやすい女性には嬉しいですね。


それでは、廊下に移ります。

左手前のドアから201号室、202号室と並び、突き当たりに203号室があります。右手前のダークブラウンのドアはトイレです。


個室を見てまわる前に、水周りの設備を見ていきます。ウォシュレット付きトイレが設置されています。

中には窓があるため、日中は電気がいらない位かもしれません。

トイレ脇には小型の洗面台付き。壁紙はピンクの小花が散りばめられ、女性物件らしい仕上げです。

鴨と思しき親子も置かれています。


次に脱衣室です。扉は引き戸、トイレの左側に位置しています。

1人で使うには広すぎるくらいのスペース。窓際には脱衣かごが用意されています。洗面台と洗濯機が脱衣室の中にあるので、利用頻度の高い朝晩の時間帯は、上手に使っていく必要がありそうです。

洗面台のミラーキャビネットは片開き収納が3つ。

右側と中央の扉を開けると、収納がさらに3つに分かれています。各部屋ごとの収納スぺースに分かれ、洗顔料や歯ブラシなどを置いておくことが出来ます。

蛇口はシャワー水栓付きの、引き伸ばせるタイプです。

水栓金具が随分とスタイリッシュです。


続いて脱衣室に入って左側の、バスルームを見てみます。

バスルームの浴槽は足を伸ばせるゆったりしたサイズ。ダークブラウンの壁が少しリッチな気分にさせてくれます。

水受けは取り外し可能。

汚れが溜まりそうな場所まで、しっかり掃除ができそうです。

浴室の窓は二重窓です。細かな配慮が女性には嬉しいですね。

これなら、寒い時期のバスルームで凍えずにすみます。


廊下には、共用備品の収納スペースが設けられています。

中には、掃除機やモップ、タオル類など。

掃除機の上段に置かれたプラモデルは、事業者さんの息子さんが置いていったものだそう。いたる所で感じる「確かにそこに住んでいた」という生活の気配は、好みはありそうですが心地よいなと感じました。


では、そろそろ専有部へ。全3室南向きの、10畳超えのゆったりしたお部屋が特徴です。

まずはリビング隣に位置する、201号室から見てみます。

年月の味わいを感じさせる引き戸が迎えてくれます。

畳と木床が組み合わされた和室。

壁際にある両開きの引き戸の先はリビングですが、現在は反対側が壁で埋められて使用できません。障子の先にある掃出し窓からは共用のベランダに出られます。

左右を見渡すと、タイル2個分の細長いベランダ。

布団を干すには勝手のよいスペースとなりそうです。

中へ戻り、床の間部分には水屋(茶室に付随する点前や茶事のための準備・片付けをする場)の名残があります。

現在は実際に使用することはできませんが、飾り戸棚として活用してみるのも良いかもしれません。

右へと視線を移し、部屋をベランダ側から見渡します。

正面の片引き戸が出入口です。その隣には両開き収納と天袋があります。形式のある和室は、やはり趣があります。

入り口脇の両開き収納は布団の収納に役立ちそう。

天袋は190センチ位の高さにあるので、使用頻度の低いものをここに詰めてしまうのも手ですね。


次は202号室です。ハニーブラウンのフローリングと2つずつ配置された照明と掃き出し窓。

こちらは以前、子供部屋として使用していたとのこと。お子さんの成長に合わせてゾーニングを変えられるようなお部屋であったため、1つで良いはずの物が2つ取り付けられています。

掃き出し窓にはガラス飛散防止シートが貼られ、201号室と同サイズの細長いベランダが付いています。

部屋の奥から、反対側を見てみます。

ドアが2つ。左側のドアは内鍵のみとなっているため、メインで使用するドアは外からの施錠も可能な右側のドアです。

内鍵は金属製のスライド式。

少しレトロです。

備品のメタルラックには仮面ライダー。どれくらいの期間、この体勢で過ごしているのでしょうか。

メタルラックは必要に応じて撤去も可能です。


13畳の広さを持つ203号室。1番広いお部屋です。

ダークブラウンの床が落ち着いた印象です。こちらのお部屋もベランダ付き。

ベランダ側から、反対側を見てみます。

更に近づいてみます。

壁の配置により、作業スペースと就寝スペースを分けての家具レイアウトができそうです。広さだけでなく、窓も多く取り付けられているので風の抜けも良さそう。

ベランダも他の専有部と比べ、余裕があります。

物干しポールは2本。

共用ベランダで干すことも可能ですが、この広さとポールがあればこの場で済ませてしまう方が都合がよいかもしれませんね。


最後に、自転車置き場です。

門扉を潜り、右手に進んだ先に自転車の駐輪が可能です。基本的には自由に置いてしまって大丈夫とのことですが、念のため確認しておく方がよさそうです。植木や階段にはご注意を。


さて、今回の最寄駅は東急田園都市線藤が丘駅

駅からは渋谷駅まで30分、大井町駅経由で品川駅まで50分、あざみ野駅経由で横浜駅まで40分の距離です。

シェアハウスは藤が丘駅の南口。駅前から複合施設側へ向かう傾斜の高めの坂を上ると、大きな住宅の立ち並ぶ落ち着いた住宅街が広がっています。二世帯住宅もちらほらと見られ、このあたりでは珍しくはないのかもしれませんね。

駅からシェアハウスへと向かう道のりの間には、子どもたちの楽しそうな声や、幼稚園帰りの親子、ご年配の方々の様子も。穏やかな生活感が感じられる町です。

一方、飲食店などの賑わいは北口。

藤が丘という地名の由来の1つが「藤が茂っていた土地」であったこともあり、駅前には藤棚だけでなく、棚に仕立てられていない藤の木も植えられています。花言葉も「歓迎」ということで、なんとなく嬉しくなってしまします。


二世帯住宅での暮らしをサポートしてくれるのは、「SH藤が丘」さんです。

もちろん家のオーナーでもある事業者さんのお住まいは、この住居の1F。すぐに会える距離にオーナーさんがいるのは、何かと安心な部分もありそうです。

平日に週1回は事業者さんご本人が清掃を行うため、お仕事の休日によっては、日常的にお会いする機会もありそう。かなり身近な存在に感じられるのではないでしょうか。

最先端の尖ったシェアハウスもいいけど、家族の暮らしの香りが残る素敵な二世帯住宅で暮らしてみたい方は、コチラからお問合せをどうぞ。

親から子へ、子から隣人へ。

時とともに、受け継がれる幅が少しずつ広がっていくのは素敵なことですね。

(シブヤ)

東急田園都市線の藤が丘駅から徒歩7分の住宅地、2世帯住宅の2階をシェアハウスとして改装しました。10から12帖の大きめの洋室2つと和室の計3部屋の個室、5.5帖のキッチンと12.5帖のラウンジ、ゆったりとした女性専用のシェアハウスです。全個室は南に...

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