仕立ての良い暮らし方
久が原、仕立ての良い暮らし方
都会の喧騒が届かない落ち着いた街並に佇むクランテラス 久が原では、広い敷地内でのびのびと暮らす大人のライフスタイルが定着しています。ラウンジ、パティオ、ジムにシアター。今回は、都心から少しだけ離れることで得たレイドバック・ライフスタイルを入居者さんへのインタビューを通してお伝えします。
会社経営は八百屋をやってるイメージです。
少しずつ社会の役に立つことを楽しくやってるよ、っていう。
室屋さん:32歳。2つの会社を経営する鹿児島男児。断捨離と多拠点生活に興味があるとのこと。
色々なお仕事をされていると聞きました。
室屋 今は2つの会社に携わっています。2007年にプーケットへの留学を斡旋するリゾート英語留学のサービスを提供する会社を設立して、今も経営しています。もうひとつは自分たちが面白いと思った事を事業にする株式会社HEART QUAKEという会社を2010年に友人と設立して今に至るという感じです。以前は機関系システムを扱うIT会社にも勤めていたんですが、その時のスキルは今はあまり使っていないですね。HPを作成するくらいです。
リゾート流英語留学サービスをはじめられたキッカケを聞ければと。
室屋 そのIT会社を辞める時、友人の1人から貿易関係の仕事を誘われたんですね。で、いいね!となって会社を設立して。それからしばらくアジアの各地に行ってビジネスの種を探していた時に、プーケットに訪れたんです。タイなので物価がすごく安いんですけど、欧米人がすごい移住してたり、学校も欧米人が教えてくれるような学校があって、アメリカの半分以下の費用で行けるような環境ということもあって。プーケットへの留学は面白いんじゃないかな、と思いついたという感じですね。
ビジネスの種探し…良い響きですね。
室屋 起業っていうほどの大袈裟な感じではないんですけど、何かを自分で始められたらなって気持ちはありましたね。
2010年に設立した株式会社HEART QUAKEの経緯は?
室屋 実はIT会社時代の同期は90人くらい居たんです。その時の仲がいい同期同士4人で家を借りてすんでいて、そのうちの1人、今のパートナーが会社をやるぞと言い始めたんですね。で、声が掛かって、よしやるかと。はじめの1年は迷走してましたけどね。サービスの内容も特に固まっていなくて。で、いろいろ思考錯誤しながら今の形になっていきました。
どういったサービスを提供しているのでしょう?
室屋 プログラミングのオンライン講座や、ビジネスゲーム研修というカードゲームを使ったチームビルディングの研修がメインですね。あとEC構築をちょっといたりしますね。
ゲームを活かした研修って面白いですね。
室屋 研修内容へのとっつきやすさも意識しているんですが、ゲーム方式にすることでルールに則ってゲームを進行させることで、毎回講談に立たなくても各々が研修を進めてくれるんです。枠組みを決めてあげれば、各自の推進力だけで同じだけの効果を上げられる仕組みなんですよね。やりたい事がどんどん出てくる会社なので、ひとつの事業に時間使うのではなくて、枠を整えたら次に行こう、どんどんやろう、という方針なんです。
最近ではバブルサッカーという体当たり系のゲームのレンタル事業なんかもはじめたりしてるんですよ。自分たちでは八百屋をやってるイメージなんです。自営業で大したことやるわけじゃないけど、ちょいちょい社会の役に立って、僕たちも楽しくやってるよ、っていう。
フットワークの軽さ、魅力的に思えます。
室屋そうですね。オフィスもないのでフットワークはかなり軽いほうかと。
今なら多拠点生活を実現できるかなと思っていて。
寒いのがすごく苦手なので、冬の間は鹿児島やフィリピンに滞在したいなと。
在宅で仕事をしているのでしょうか?
室屋 青山でオフィスを借りているんですが、大体の作業はオフィスじゃなくて家やカフェでやっていますね。オフィスに行くのは週に2-3回程度。顔をあわせて打合せをしないといけない時とかだけですね。クランテラス内で仕事をしている人、ぼちぼち居るんです。フリーの方もそうですが、会社勤めの方も家に仕事持って帰ってやって人をよく見かけます。
実は、多拠点生活ということに興味があるんです。職場を一定の場所にとどめていないのも、そういう理由もあってですね。
多拠点生活というと、住まいも含まれますよね
室屋 そうですね。前からずっとできたら良いなと思っていて、最近やっと実現できそうな環境が整ってきた、という感じですね。鹿児島出身なんですけど、寒いのがすごく苦手で、冬はあったかい方に行きたいって。
今、実際に始められてるんですか?
室屋 ちょっとずつですが。1ヶ月ほど鹿児島に帰ったり、フィリピンに滞在したり。実は来週からまたフィリピンに1ヶ月ほど行ってきます。周りの住人さんには、いつも家にいるのに急に長期間居なくなるから不思議な人、と思われているかも。
以前の暮らしと比べると、変わっちゃったんですね、すごくね(笑)
以前はどこに住んでいましたか?
室屋 三茶に住んでて、そのあと下北に引っ越して、また三茶に戻ってという感じですね。同期同士で家をシェアしていた時期に、いろいろ移りながら住んでいた時期があるんです。気の知れた者同士だったので居心地が良かったんですが、全員男だったこともあって、このままだとずっと居座りすぎてしまうよね、というある種の危機感を覚えてですね。12月で解散しよう、と一旦区切りを設けた感じです。
僕の今の仕事だと、あまり頻繁に都心へ行かなくていいので、ちょっと離れた環境に身を置いても良いかなと思って。実は、引越しが決まるまで池上線に乗ったこともなかったんですよ。でもいい環境だと思います。ちょうど都心の忙しい感じも届かない場所だし、のんびりできるし。渋谷までの乗り換え1回がネックといえばネックなんですが、それも1回ですしね。
以前の暮らしと比べて変化したことはありますか?
室屋 友人4人との暮らしも楽しかったんですけど、別の種類の楽しさがありますね。ほんとに色んな人いて、朝から晩までラウンジに誰かちらほら居るっていう環境は、思いのほか気に入っています。住人さんと一緒に事業をやるみたいな話もあったりするし。ハード面でいうと、清掃業者の方が入っているので清潔だし、他の人の分の掃除をしなくて良いのは以前とは全くことなるところですね。
逆に、あまり変わらなかったところは?
室屋 変わらなかったこと…、なんだろう。変わっちゃったんですね、すごくね(笑)。色んな人達がいると新鮮というか、学校とか、サークルに似た感覚なんですよね(笑)。またやってるなと。またやってるぜ感溢れる人達がたくさんきます。まあ自分を含めてですけど(笑)。
死ぬほど筋トレしたり、映画をみたり。
何かあればすぐ対応してくれるし、もう充分揃ってるって感じです。
防音ルームやリーディングルームは使っていますか?
室屋 たまに使ってますね。防音ルームは最近シアターと化しています。防音ルームの隣にあるスタジオは、以前よく使ってました。住人にトレーナーだった人がいて、マッスルメイトっていう筋トレチームを作っていたんです。これが、死ぬほど筋トレするんです。最初なんて、腕とか1週間くらい上がんなくなるやつをやって。ピークの時は、1か月で5kgぐらい筋肉増量できてたと思います。ちょっと最近やっていなくて落ち気味なんですけど…すみません(笑)女性はランニングチームを作っていたりしますね。よく外を走っているところ見かけますよ。強者だと筋トレした後に走ってたりするから、スゴイですよね。
でも、大体の時間はラウンジに居ることが多いです。寝る時以外はラウンジで過ごしているって感じかなと。
改善してほしいところや希望はありますかありますか?
室屋 特にはないですね。あ…僕は断捨離して荷物が少ないので必要ないんですけど他の住人さんは、レンタルスペース的な荷物を置ける場所があるといいなと聞いたりします。でも、基本設備で不満はなにもないですね。何かあればすぐ対応してくれますしね。もう、充分揃ってるって感じです。
断捨離について、もう少し詳しく聞かせていただければと。
室屋 多拠点生活にも絡んでくるんですが、身軽でいたいっていうのが本望で。断捨離をはじめて3年くらい経ちました。元々その前に住んでいた一軒家には3~400冊の本はあったんですが、全部業者さんに頼んでスキャンしてもらいました。荷物という荷物は、出来るだけシンプルにしています。スーツ1着、洋服もこれさえあればという物だけに絞っていますね。多分、引越しは15分もあればできちゃうくらいだと思います。
断捨離をはじめて、生活に変化はありましたか?
室屋 はい。ごちゃごちゃしてると多分無意識に常にストレスが発生してると勝手に思ってます。ストレスがなくなりますよと、世に伝えたい…です(笑)。
久が原って、ベランダや庭をきれいにしている家が多いんです。
素敵なお家の前を通るとき「なるほどね」って参考にしたり。
齋藤さん:海外・国内の各地を行き来している28歳。クランテラス久が原には2013年12に入居。目下取り組んでいることはダイエットとD.I.Y.とか。
どんなお仕事をされていますか?
齋藤 外資のマーケティング会社につとめています。消費者の方を対象にさまざまな調査をさせていただいているのですが、私は国内、国外を移動しながらオペレーターとして調査をしています。たとえば、商品パッケージやテレビCMをいろんな方に見てもらって感想をまとめたり、調査だけでなくグループセッションも行っていますね。
大学のころは心理学を専攻していたと聞きました。
齋藤 そうなんです。実際に人と対面して話し合うことに興味があったので、今の仕事を選んだところがあります。調査も、実際に話してくださる消費者さんが緊張していると本当のことが聞き出せないこともあるので、リラックスできるように話を進めたり場をつくったり。そんなときに、大学で学んだ心理学が活かせていますね。いつもは話を聞き出す側なので、今回のインタビューは逆の立場なんです。緊張しています(笑)
インタビューするとき、具体的にテクニックはあるのでしょうか。
齋藤 それが、同じテクニックを使っても人によっては効果が全く真逆になったりするんですね。すごく無愛想な人に楽しそうに話し掛けたりいっぱい話して嫌がられることもあります。そのときは、端的により早くその調査を終わらせるムードにして、話をより具体的にフォーカスした方がいろいろ聞けますね。本当に不安そうにしてる人とかには、とにかく笑顔とか。全然関係ないことを、きょう何で来ましたかとか。その雰囲気を見分けることががすごい重要になってきます。たまに間違ったときは、「どうしよう」ってなるんですが、相手を見ながら臨機応変にやらないと、なんです。
大学はカリフォルニアだったんですよね。
齋藤 そうですね。高校を卒業して、カリフォルニアに渡りました。向こうに4年居たんですが、そのとき初めてルームシェアをしましたね。2LDKとか3LDKとかの部屋を現地の人ともシェアしていました。引っ越しも経験して、日本人の方とも暮らしていたこともありましたね。大学院は北海道だったので、帰国して一人暮らししていました。その後は地元の群馬にいったん戻って、12月ごろ転職を機に上京してきた感じです。
クランテラスを選んだ決めては何でしたか?
齋藤 浅草線沿線にある会社へのアクセスが良くて、かつのんびりと過ごせる物件をいくつか候補にして内覧したんです。そのなかから、荷物をなるべくシンプルにしたくて、掃除が苦手な自分に一番合っているのはクランテラスかなと。家具も一通り揃っていたので、ここが良いなと。
手を動かして何かを作ることが好きなんです。
空間も、「さあ、インテリアが頑張ろう」って後押しさせてくれるし。
部屋を見るかぎり、かなりインテリアにはこだわっているようですね。
齋藤 それが、大物は全部もともと用意してくださっていたモノなんですよ。ベッドも、ソファも、シェルフも。私はもう、あとちょっと付け足せばいいだけだったから、そんなに頑張っていないんです。
あら、意外!でもベランダの完成度は目を見張るところがありますよ。
齋藤 ベースがよかったんですよ。さあ、インテリアが頑張ろうって後押しさせてくれる空間だったんですよね。その気になってラティスやワゴンは作っちゃいました。たぶん、手を動かして何かを作ることが好きなんだと思います。といっても、材料のカットはお店でやってもらったので、ペイントして組み立てただけなんですけどね。
ペイントして組み立てすれば立派なD.I.Y.だと思いますよ。
齋藤 ありがとうございます!実は、自慢したいんですよ、見せたくてたまらない(笑)。これから多肉植物の寄せ植えをもうちょっとやろうかなと思っています。緑が近くにあると、気分が落ち着くというか心地がよくて癒やされるんですよね。
部屋もとても片付いていますよね。暮らしで心掛けていることはありますか。
齋藤 必要なものを必要な分だけ過不足なく持とうと意識していますね。掃除があんまり得意じゃないので。物がまず、少ないんだと思います。ゴミ箱も置いてなくて。ゴミが出たときは、すぐにビニール袋に入れて大きなゴミ箱に捨ててます。洋服も、なるべく必要最低限だけ持つようにしていて、今は4着ぐらいしか持っていないんです。
いつごろから持ち物に対する意識が芽生えたのでしょう?
齋藤 カリフォルニアに渡って転々と引っ越しをしていたからですかね。持ち物がいっぱいあったら面倒くさいから、スーツケースに入るだけで引っ越せるっていう状態にしようと思って。それからですね。意外になくても全然困らないこと気付いて。いつのまにか、物が多いと「どこにしまったっけ?」なんてモノ探しの時間をとられたり、結局また買っちゃうみたいなコトが増えたんです。だから、頭の中でモノ探しできる程度にしている感じです。
一度、群馬の実家に戻ったときも、その習慣は離れなかったんですね。
齋藤私より母の方がきれい好きというか、ちゃんとモノを管理する人なんです。逆に「これは要るの? 要らないの?」って、よく聞かれていましたよ(笑)。
京都の街並みと、ご飯屋さんがすごく好きです。
旅行の主な目的は食べること・・・かも。
海外によく出かけることが多いと聞きました。
齋藤 仕事で海外出張によく出かけるんです。フィリピンやインドネシアに行ったり、オーストラリアに出向いたり。忙しくてバタバタしていることが多いのですが、暇を見付けては観光したりします。あとは、国内をゆっくり一人旅することもありますよ。
お気に入りの街はどこですか?
齋藤 プライベートのときは、京都がすごく好きなんです。お寺とかも見てていいんですけど、京都の街並みと、あとご飯屋さんがすごく好きで。旅行の1ヶ月前からレストランを探して予約することもあります。旅行の主な目的は食べることなのかも。
来月は、群馬のコテージに泊りに行きますよ。ログハウスを全部自分で建てちゃった男性のオーナーさんがいるんですけど、2階建てのログハウスを全部自分で建てていて。石窯も作って、薫製器も作って、畑もやってるっていう。毎年1~2回行くんですけど、そこで来月ピザを焼いてこようと思ってます。実は部屋の中に、私が作った薫製器もあるんですよ。これ、自慢です。
見た目も格好良いですね。ちゃんとインテリアとしてさまになってる。
齋藤 この燻製機でスモークチーズとか、くんたまとか、スモークチキンとか作るんです。先月、住人のみんなでキャンプに行ったときにも、この燻製機を持っていって燻製を作りました。だから、開けるとまだちょっと薫製のにおい残ってますね。
お酒が飲みたくなる香りですね。
齋藤 そうですね。お酒を嗜みたくなりますね。私もお酒は好きなので、ゆっくりちびちびと、いつもワインや日本酒とか飲んでいます。
歩いて行ける、図書館もよく利用しています。
気になる本があればネットから図書館で本を予約できるし、すっごく便利なんです。
久が原に住んでみた感想は?
齋藤 とにかく静かでいいですね。久が原って大きなお家が多くて、ベランダや庭をきれいに飾ってあるところが幾つもあるんです。だから、素敵なお家の前を通るとき、「なるほどね」なんて具合に勉強させてもらってます。あと、図書館もよく利用しています。ついこの前見付けて、歩いて15分ぐらいかな。歩いて行けるし、結構こじんまりしてて、住宅街の中にポツンってあるんですよね。それもまたいいなと思って、私は好きです。便利なんです。
図書館のオンラインサービス、なかなか使えますよね。
齋藤 すっごく便利です。気になる本があればネットで調べて、予約して、取り行けばいいから。今も結構本を大量に借りてます。最寄りの図書館にお目当ての本がなくても、区内の図書館から取り寄せてくれるし、結構すぐに集めてくれるから良いんですよね。
おすすめの本はありますか?
齋藤 今、おすすめしたいのは『鬼平犯科帳』ですね。小説中に料理が出てくるシーンが多いんです。池波さんの書き方もとても良くて。お風呂で半身浴をしながら、ずっと本を読んでます。テレビ付いてるし、ミストサウナあるので、お風呂はお気に入りの場所ですね。半身浴をしていると、ダイエットにもなりますし(笑)
おいしいモノを食べて、落とすモノには落とすぞと。
齋藤 そうそう(笑)。私、おいしい料理にはお金もいとわないので。その分、普段の食事に気をつけたり、ジムに行って泳いで、ロッキー聞きながらマシンで運動したり。まわりの目があるから、頑張らないと!って気持ちになります。目標まであと少しなんです。朝早く起きて、走って、ストイックに正攻法で目標を達成したいなぁと。
運営を開始して、約1年。
運営・管理側から見た「クランテラス久が原」の魅力を担当者さんに聞いてみました。
東京ディフェンス株式会社 近藤さん
東京ディフェンスさんは、どんな事をされてる会社さんなんですか?
近藤 設立して今年(2014年)で30年になるマンションの管理会社です。管理物件は東京都内全域に渡りますが、メインは城南地区や横浜、川崎ですね。親身な対応をモットーにしていて地元の方たちとも交流を深めています。
近藤さんはデザイナーということですが、どんな業務を担当しているのでしょう
近藤 私は企画から設計をメインで担当しています。クランテラスシリーズの設計はもちろん、新築のマンションであったりとか、戸建て住宅の企画・設計を担当してますね。企画のチームは私と上司の2名なのですが、クランテラスについては設計だけにとどまらず、内覧対応から管理まで手がけています。
企画の際に「シェアハウス」という選択肢を選んだ理由は何だったのでしょう?
近藤 私がひつじ不動産のサイトを学生の時から見ていたのが、キッカケのひとつだと思います。それまで、シェアって一つの空間を割り勘で安く住むための方法、というイメージというか捉え方をしていたのですが、記事を見ると全然そうではなくて。今はお金出してでも住んでみたくなる要素がたくさんあるぞを感じていたんです。私は転職の際、関西から上京した身なんですけれども、職業柄夜遅くまで働いてたりすると、外の世界の仲間とかが作ること出来ないんですよね。きっと私と同じような思いをしてる人は絶対いるだろうと。そういう体験から、だったらシェアハウスという解法が良いんじゃないかなと思ったんです。
シェアハウスの設計する際、どのようなイメージを浮かべていましたか?
近藤 まず、すごく敷地が広くて、ゆとりのある空間設計をされていたので、それらを活かした空間にしようと考えていました。あと、久が原って保存樹や公園がたくさんある、静かで緑の多い街のイメージがあったので、この環境にあったスタイルを築ければいいなと考えていましたね。
久が原の街のイメージがブランドイメージにつながった?
近藤 そうですね。暮らしの中に緑があって損することってあまりなくて、むしろポジティブにとらえるべき点だと思うんです。実際に、入居者さんは「緑が多いから」という理由でここを選んでくれた人達とか多いですし。
ラウンジには特大のウォールグリーンも完成像も早い段階で見えていたのでしょうか
近藤 それが、今のテイストというか仕上げにイメージが固まるまで割と時間がかかったんです。やっぱり、初めて取り組むスタイルの物件だったので着地点をどこにするかいろいろ考えましたね。それこそコンセプトをギュッと絞って、フィットネスに特化しようかとか、多摩川とか近いから自転車で特化した物件にしようとかも思っていました。
でも、結局どういう暮らし方がベストなんだろうって考えたとき、入居者さんにある程度の自由がないとダメなんじゃないかと。ルールの中に、一定の「遊び」がないと居心地の良さって、そんなに感じられないのかなー、私だったらそうだなと思って。入居者さんの意思を尊重したいぞ、と。
設計時にいろいろと考えた痕跡が、設備に面影を落としていますよね。
近藤 たしかに面影残ってますね。フィットネスがあったりとか、カラオケルームがあったり。大きいバスタブは自転車コンセプトの名残ですね(笑)。
迷走というより、試行錯誤、練りに練ったという感じですよね。パッと「ハイ、作った!」という感じでは出来上がってないなとすぐ見て取れます。
近藤 運営開始からも入居者さんの意見でどんどん居心地のいい空間に絶えず変化しているんです。家庭菜園ができたり、設備もより細かく落とし込みを日々していますね。どんどん変わっていきたいなと思ってますね、もちろんこれからも。ガウディーじゃないですけど、未完の建築なんです(笑)。
おぉ、かっこいい!
入居者さんにすごく救われています。
久が原という立地が、ひとつフィルターになっているとも思うんですよね。
では、設計時のイメージと運営してからのギャップはありましたか?
近藤 思ってたより、同色の人が集まるんだなと感じました。クランテラス久が原の住人さんは特に、脚色が似ているといいますか、協力的で親切な人が多いですね。考えるに、久が原・御嶽山っていう立地を選んでくれてる人達は、プライベートをすごく重視したいとか、都会の喧騒を外れてちょっと落ち着きたいっていう人が集まっているんだと思うんです。だから、自然と似通った空気感になるのかなと。
内覧をする時に、人柄や趣味趣向も感じることができるとか?
近藤 そうですね。内覧時点で私たちも判断しやすいなと思っています。あと、内覧来てくれた人達は、いつもほぼ入居を決めていただけるなって。何かあったときはすごく協力な方が多いので、入居者さんにすごく救われているというか。
久が原という立地が、フィルターになっていると?
近藤 結果、そういうことだと思います。久が原という立地は、当初は足を引っ張る悩みの種だったのです。電車もちょっと都会に出にくい、都内に出にくい面もあるので。でも、暮らしがはじまって、入居者さんが集まってくると、悩みだったところが良い一面に見事に裏返してくれたというか。本当に、良かったなぁと。嬉しいかぎりです。
では、今まで管理面で大変だったところはありますか?
近藤 敷地が広いこともあって、掃除や草取りが大変でしたね。運営開始当初は清掃もチームの2名でやっていたので肉体的に大変でした。清掃作業は今は業者さんに引き継いだんですが、業者さんと入居者さんも良い関係を築いているようですね。インフォメーションに「いつも清掃ありがとうございます」って入居者さんからのメッセージが書いてあったり、それに対して業者さんが「とんでもないです」って。
入居者さん同士のやりとりはどうやって?
近藤 実は、LINEでコミュニティを作っているんです。住人のみなさんも結構活用していて、スタンプで「分別、頑張るぞ」みたいなスタンプがだぁーって流れていて私もそれを見て、いいないいなって。(笑)。グループはFacebookにも作っているんですが、完全に稼働してるのはLINEの方ですね。入居者さんとのコミュニケーションツールも日々変わっていくものなので、柔軟に対応しつつ新たな試みやっていきたいなと(笑)
巡回の頻度はかなり多めです。
たまに「またいるの?」みたいな感じで、からかわれちゃうこともあります(笑)
クランテラス久が原の魅力というか、特徴って何だと思いますか?
近藤 入居者さんと、ほんとに多くの時間会話していることだと思います。やっぱり話すことで伝わる事…感じ取り方とかも違うじゃないですか。やっぱり、話せば話すほど入居者さんとの立ち位置、距離がすごい縮まってくると思うんです。「○○が困ってる」という連絡を受けたときも、「改善しよう」「それはちょっと違うんじゃない?」など、まず相談というフェーズで対応できる。普段から密にコミュニケーションをとっているからこそ、入居者さんからも意見が出やすいところが強みじゃないかなと思いますね。だから、巡回の頻度はかなり多めです。たまに「またいるの?」みたいな感じで、からかわれちゃうこともあります(笑)
巡回時にはどういう事をやってらっしゃるんですか?
近藤 基本的には危険なものが無いかとか、掃除の状況とか館内の見回りですよね。その時にお会いした入居者さんと、5分とか10分ぐらい話させてもらって、「困ってることないの?」とか、「仕事どうなの?」みたいなところまで、割と踏み込んで会話もしたりしてます。
60室前後の規模感で、その位の近い距離感で入居者さんとやりとりできるってすごいことだと思います。大変じゃないかなと、思うのですが。
近藤 もちろん、そういう時もたまにあります。近い距離感といっても、踏み込みすぎたらダメだし、かと言って踏み込みたいし(笑)。基本的には私たち管理側と入居者さんとで、協力し合って住まいを作っているという意識があるので、大変なのかもしれないですが苦しくはないですね。
今後のクランテラス久が原の予想図は描けていますか。
近藤 クランテラスのような住まい・暮らし方は、これから新しい住まいの形として、絶対定着すると思っています。また、このようなスタイルの物件も今後も増えていくだろうなと感じています。
そんななかで、私たちとしては入居者さんの事を第一に考えてはいきたい。というのも、今まで私達はマンション管理の会社で30年やってきましたし、親身な対応というモットーで築いてきた信頼もありますから。これから、東京ディフェンスらしさを十分に活かして居心地の良い空間を提供はしていきたいなと思っています。
クランテラス久が原は緑と光があふれる憩いの場として誕生しました。仕事は大事。だけどプライベートはもっと大事。と担当者は考えております。ひろーいお風呂で疲れをとりたいし、たまには思いっきり歌いたいし、ご飯を食べながら誰かに愚痴を聞いてもらいたい。そんな願いを叶えるためにファミリータイプの浴室、防音室やカラオケ、広いダイニングテーブルなど通常の一人暮らしでは体験できない設備をたくさんご用意いたしました。施設の中心には光がさんさんと差し込み、風が穏やかに流れるガーデンもございます。共用部分と個室は完全に分かれているため、オンとオフの時間をそれぞれ満喫することです。女性専用フロアもあるので女性の方も安心です。はじめて現地を訪れたとき、都会の喧騒を忘れることができるほど閑静で落ち着いた街という印象を受けました。また周辺には緑も多く、天気のいい日にはついつい散歩したくなる環境です。そんなステキな街に住むのはきっと魅力的で上質な時間を求めている人なのではないでしょうか。ワンルームでは味わえない暮らしの《潤い》をぜひご堪能ください。みなさまのご連絡をお待ちしております。